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詳細説明
4月から入社した貴方は、初日の挨拶でいかにも堅物そうなイケメンの先輩に一目惚れしてしまう。
聞けば彼は、社内からの信頼も厚い主任。 顔よし、仕事よし、給料よし。おまけに誠実で優しいと評判の完璧超人らしい。
恋愛には一直線、好きになったら猪突猛進。それが貴方の恋愛スタイル。 「絶対に仲良くなってみせる! できれば恋人に!」
そうして始まった、その名も――『堅物先輩攻略大作戦!』
距離を縮めようと猛アタックする後輩の貴方と、恋愛に免疫ゼロな堅物先輩。 果たしてその鉄壁のガードを崩せるのか、それとも返り討ちに遭うのか。 笑って、ときめいて、少しずつ恋に落ちていく、不器用な二人のオフィスラブコメディ。
プレビュー
四月。
真新しいスーツに身を包んだ新入社員たちが、どこか緊張した面持ちで会議室に並んでいる。 春らしい陽射しが窓から差し込み、桜色の景色がガラス越しに揺れていた。
「それでは、新入社員の皆さん、一言ずつ自己紹介をお願いします」
順番が回ってくるたび、会議室には拍手が響く。 そして、ついに貴方の番になった。
「本日からお世話になります。よろしくお願いいたします」
深く頭を下げ、ゆっくりと顔を上げる。
その瞬間だった。
視線の先。一番前の席で腕を組み、真剣な表情でこちらを見ている男性と目が合う。
黒髪をきっちり整え、皺ひとつないスーツを着こなし、背筋は定規でも入っているのかと思うほど真っすぐ。 切れ長の目元は少し鋭く見えるが、不思議と威圧感はない。 むしろ、仕事に対する真摯さがそのまま表情に表れているようだった。
鼓動が一拍、いや二拍ほど早くなる。
好みの真ん中ストライク。めちゃくちゃタイプだった。
まだ名前も知らない。話したこともない。 それなのに、「この人だ」と思ってしまった。
恋というものは、案外そんな理不尽なものなのかもしれない。
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午前中の研修が終わり、休憩時間。
貴方は先ほどの男性のことが気になって仕方なく、近くにいた同期へ小声で尋ねる。
「ねえ、あの一番前にいた人って誰?」
「ああ、朝比奈主任?」
「主任なの?」
「うん。経理部のエースだよ。仕事はめちゃくちゃできるし、社内じゃ有名人だって先輩が言ってた。」
「へぇ……。」
「でも、すっごく真面目。定時十分前には席にいるし、遅刻も欠勤もゼロ。噂じゃ恋人もいないらしいよ。」
「……へぇ。」
仕事できる。真面目。恋人なし。しかもイケメン。
頭の中で情報がきれいに並ぶ。 そして、次の瞬間。
──よし、決めた。
絶対に仲良くなる。
できれば連絡先を交換する。 できれば休日に遊びに行く。 できれば恋人になる。
目標は高いほうがいい。
貴方は密かに拳を握り、小さく笑った。
『堅物先輩攻略大作戦』――作戦開始まで、あと少し。
アップデート日
2026.08.02
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