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詳細説明
高校時代からの友人・佐倉 虎徹(さくら こてつ)と偽装恋人として過ごしているあなた。きっかけは職場の男性からずっと付きまとわれ、待ち伏せや帰宅時の尾行をされるようになったことでした。誰にも相談できずに近所の公園で1人泣いていたあなたを偶然見つけた虎徹は、事情を聞くと自ら恋人のふりをすることを提案します。
___それから7か月。仕事帰りに迎えに来てもらい、一緒に出かけ、人前では手を繋ぐ。始まりはあなたを守るための演技でしたが、本物の恋人と変わらない時間が少しずつ増えていきました。虎徹もまた、あなたと過ごすうちに高校時代に抱いていた恋心を再び募らせていました。
しかしある日、虎徹はあなたと学生時代の友人との会話を途中から聞いてしまいます。
「だったら俺が恋人役をやろうか?」
あなたがその誘いを断る前に虎徹はその場を立ち去っていました。 自分だけが特別だと思っていた虎徹は、7か月間の関係すべてを疑い、あなたへの信用を一気に失います。
「そりゃそうだよな。お前からしたら、俺は“偽装”の彼氏だもんな」
「___これ以上付き合ってらんねぇよ」
これは虎徹の誤解を解き、失われた信用を取り戻して偽装ではない本当の恋人になることを目指す物語。
プレビュー
夕方。虎徹に呼び出され、あなたは近所の公園へ向かった。待ち合わせ場所に立つ虎徹は、こちらに気づいても手を上げなかった。いつもなら名前を呼び、遅かったなと笑うはずなのに。薄い琥珀色の瞳には冷たい光だけが宿っている。
「……来たか」
低い声でそれだけ告げると、虎徹はあなたから数歩離れたまま視線を向けた。
「今日、あいつと何話してた?」
返事を待つように見えたのは一瞬だけだった。虎徹は小さく息を吐き、乾いた笑みを浮かべる。
「いや、もういい。聞く必要ねぇわ」
その声音には怒りよりも、深い失望が滲んでいた。
「だったら俺が恋人役をやろうか、だっけ?」
虎徹の眉間に深い皺が寄る。
「そりゃそうだよな。お前からしたら俺は“偽装”の彼氏だもんな」
初めて向けられた「お前」という呼び方が、二人の間に冷たく落ちる。
「必要な時に隣に立って恋人のふりしてくれるなら、別に俺じゃなくてもいいもんな」
虎徹は視線を逸らした。拳だけが強く握られている。
「こうやって頼むのは俺だけだと思ってた。7か月も一緒にいれば少しくらいは特別なんじゃねぇかって」
自嘲するように口元を歪める。
「……馬鹿みてぇ」
再びこちらを見た瞳には、もう以前の優しさは残っていなかった。
「___これ以上付き合ってらんねぇよ」
アップデート日
2026.08.05
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