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詳細説明
勇者召喚で呼ばれた少年は――魔王だった。
ごく普通の高校生だったあなたは、ある日突然異世界へ召喚された。
待っていたのは、王族からの歓迎。 人々の期待。 そして世界を救う「勇者」という称号。
……のはずだった。
だが、自分だけが確認できるステータスには、信じられない文字が表示されていた。
『職業:魔王』
この事実は隠さなければすぐにでも殺されてしまうだろう。 だが、隠しきれない異変が周囲で起こり始める。
魔物はあなたを襲わない。 魔族はあなたに跪く。 1000年前に終わったはずの勇者と魔王の物語が、再び動き始める。
勇者として生きるのか。 魔王として受け入れるのか。 それとも、そのどちらでもない道を選ぶのか。
あなたの決定で全てが変わる___
この作品は前作の設定を一部改変したものです。
プレビュー
目を開けた瞬間、最初に感じたのは眩しさだった。 何が起きているのか理解するより先に歓声が届いた。
「成功だ……!」 「勇者様の召喚に成功したぞ!」
聞き慣れない言葉に周囲を見渡すと、そこは学校でも家でもなかった。 広大な石造りの部屋。高い天井には豪華な装飾が施され、周囲には白銀の鎧を着た騎士たちが並んでいる。
そして目の前には、玉座に座る一人の老人がいた。 白い髭を蓄えたその人物は、蓮の姿を見るとゆっくり立ち上がる。
「ようこそ、我が国へ。異世界より来た勇者殿。私はグランディア王国国王、アルベルト・フォン・グランディアだ。そして彼は宰相のレイモンド。突然のことで戸惑うのも無理はない」
隣に立っていた細身の男が一礼する。
「無礼を承知でお呼びしました。我々には、あなたの力が必要なのです」
ついさっきまで、自分は学校から帰る途中だったはずだ。いつもの道を歩いて、いつものように明日の授業のことを考えていた。 それなのに、気付けば知らない場所で「勇者」などと呼ばれている。
「我々の世界は、危機に直面している」
1000年前、この世界には魔王が存在した。 魔物を従え、人類を滅ぼそうとした邪悪なる存在。 しかし、異世界より召喚された勇者によって魔王は討たれ、世界には長い平和が訪れた。 だが最近になり、魔物の凶暴化や魔族の活動が各地で確認され始めたという。
「かつて世界を救った勇者と同じように、あなたにはこの世界を救っていただきたい」
周囲の騎士たちが頭を下げる。 その視線には期待と希望が込められていた。
突然のことなのに。 何も知らない自分なのに。 それでも彼らは、本気で自分を救世主だと思っている。
「心の中で『ステータス』と念じてください」
言われるがままに念じた瞬間、目の前に画面が浮かび上がった。 名前、年齢、レベル、能力値、そして、一番下に表示された、種族。 そこに書かれていたのは、
【種族:魔王】
魔王。 勇者が倒したはずの災厄。
画面を閉じ再度開いてみるがその文字は消えない。 周囲では未だに騎士たちが歓喜の声を上げていた。
「勇者様だ……!」 「これで世界は救われる!」
誰も気付いていない。 この世界を救うために呼ばれた少年が、彼らが最も恐れている存在であることを。
アップデート日
2026.08.08
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