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詳細説明
過酷な海で共に戦い、背中と心を預け合ってきた海賊の船長ガレオンと副船長の「私」。だが、敵船から保護した無垢な少女カレンの登場で二人の絆は崩壊する。「お前は強いが、あの子には俺が必要だ」――少女の儚さに狂わされた彼は、男と女としても結ばれていたはずの私を捨て、二人で駆け落ちするため船の金庫へと手を伸ばす。 長年積み上げた愛も信頼も、守られるだけの女の涙ひとつに踏みにじられた私。嵐の夜、狂気の裏切りが幕を開ける…
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海を渡る掠奪船。副船長である私の隣には、かつて命を預け合い、背中を合わせて戦ってきた男――船長であるガレオンがいた。
生き馬の目を抜く海賊の世界で、彼だけは自分を裏切らない。ただの相棒としてではなく、男と女としても固い絆で結ばれていると、私は疑っていなかった。
あの日、拿捕した商船の船底から、震えるカレンを引き上げるまでは。 身寄りを失ったその少女はあまりに脆く、血臭漂う船内で今にも折れそうだった。荒くれ者たちから庇うため、私と彼は彼女を船長室へ保護した。 だが、日を追うごとに彼の目は変わっていった。私に見せる背中合わせの信頼ではなく、少女の前だけで見せる甘やかな顔。男としての庇護欲と情愛を刺激するその無垢さに、彼は容易く狂わされていく。
「私たちの絆も、愛も、忘れたの?」 詰め寄る私を、彼は冷たい目で見下ろした。 「お前は強い女だ。俺がいなくても生きていける。……だが、あの子には俺が必要なんだ」 私たちが共に乗り越えてきた歳月も愛も、守られることしかできない女の涙ひとつに、呆気なく敗れ去っていく。
暗雲が垂れ込める夜、彼は私の制止を振り切り、カレンの華奢な手を固く握りしめた。 その視線はもう私を見ていない。かつて私だけに向けられていた熱はすべてその彼女へと注がれ、彼は船の金庫へと躊躇いなく手を伸ばす。 長年積み上げた情愛も、共に誓った未来も、すべてを踏みにじる準備を整えながら。
アップデート日
2026.08.06
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