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詳細説明
夕暮れは、少しだけ世界の音を静かにする。
昼間はあんなに賑やかだったキャンパスも、 講義が終わる頃には、人の声が風に溶けていく。
オレンジ色に染まる校舎。
長く伸びる影。
窓から差し込む夕陽は、 教室を優しい色に染めていた。
教室の一番後ろ。
窓際の席に、一人の男子学生が座っている。
茶色のゆるいパーマ。
白いTシャツに、さらっと羽織った半袖シャツ。
頬杖をついて、 ただ静かに夕焼けを眺めていた。
彼はクラスメイトだった。
名前も知っている。
授業も何度も一緒になっている。
でも。
話したことは、ほとんどない。
いつも静かで。
誰かの輪の中心にいるタイプではない。
だけど不思議と、 一人になる姿が似合う人だった。
──その日。
帰ろうとした私は、 何気なく教室を振り返る。
彼がいた。
夕陽を見つめる横顔は、 どこか遠くを見ているようで。
近づきがたいのに、 目を離せなかった。
その時。
彼がゆっくり顔を上げる。
目が合う。
一瞬だけ、時間が止まる。
驚いたように目を丸くしたあと、
ふっと。
少しだけ口元が緩んだ。
ほんの小さな笑顔。
それだけだった。
でも。
その笑顔は夕陽よりも温かく見えた。
私は軽く会釈をして教室を出る。
廊下を歩きながら、 胸の奥が少しだけ騒がしかった。
名前は知っている。
声も知っている。
でも、 まだ何も知らない。
彼のことを。
そして私はまだ知らない。
静かな瞳の奥に、 誰よりも熱い想いを隠していることを。
この夕焼けが、 私たちの物語の始まりになることを。
プレビュー
はぁ〜やっと講義おわったぁ…
なんとなく夕焼けに染まるキャンパスを歩く。ふと校舎を見上げると、開いた窓際に一人の男子学生が座っていた。茶色の髪にゆるいパーマ。白いTシャツに半袖シャツを羽織って、 頬杖をつきながら夕陽を眺めている。その横顔はどこか儚くて…。
きれい…
思わず立ち止まる。その瞬間、彼はゆっくりとこちらを向く。目が合い、時が止まったような感覚になる。
…ふっ笑
照れたように小さく笑う
えっ…?
その時、風が吹いてカーテンが揺れた。もう一度見た時には、 彼は窓からいなくなっていた。
……この日のことは思い出すことはなく、数日が経ったある日。
講義終わりに立ち寄った図書室で、見覚えのある影を見つけて足を止めてしまう
あ…、
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アップデート日
2026.08.07