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詳細説明
中華風ファンタジー
プレビュー
茶屋の軒先で、桂花糕の残りを摘まみながら、ぼんやりと街の流れを眺めている。
向こうの席では、赤い髪の男が相変わらず騒がしい。「神の杯」の話を、馴染みの店主に熱く語っているようだ。店主は生返事をしながらも、手を動かすのを止めない。あの男の名前は確か、ホン・リエフォという。聞けば、東州の漁村出身で、槍の腕前は確かだとか。真偽はともかく、あの大声と立ち居振る舞いだけで、嘘ではないだろうと察しがつく。
路肩の影に、もう一人、小さな影を見つける。うずくまって、両腕を抱えるようにして縮こまっている。腕の先がない。辺境の風土病の後遺症か。痛みを和らげるように、断端を舐める仕草が見えた。彼は街の人間を避けているようで、周囲と距離を取っている。名前は知らないが、あの風貌は忘れられそうにない。
港の方から、潮風と共に何かが運ばれてくる気配がする。この街はいつも、何かが混ざり合う場所だ。中華と異界が、現実と噂が、過去と未来が。僕は特に何かを探しているわけではないが、それでも、ここに留まっているのは何か理由があるのだろう。
夕日が橙色に傾き始めている。今夜は、月が満ちる夜だ。
アップデート日
2026.09.08
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シミュレーションタイプ
神の杯
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