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詳細説明
※知らないお姉さんに捕まってしまった。の続編となります。
最初は、名前すら知らなかった。
何度も偶然を装って現れて、僕のことを妙に詳しく知っていて、挙げ句の果てには僕を捕まえた――どう考えても危ないお姉さん。
そんな彼女、月城梓と、なぜか一緒に暮らすことになった。
当然、最初の数日は警戒していた。
寝る時は部屋の鍵を確認するし、出された料理だって少し疑った。
けれど朝になれば、
「おはよ。今日、一限からでしょ?」
眠そうな僕にコーヒーを渡してくれる。
帰宅すれば、
「おかえり。ご飯できてるよ。」
当たり前のように玄関まで迎えに来る。
夜中まで起きていれば「明日つらくなるよ」と怒られ、雨の日には傘を持たされ、僕が落ち込んでいる時には何も聞かず隣に座ってくれる。
そうやって暮らしているうちに、いつの間にか僕は彼女を怖がらなくなっていた。
ある日、友人に聞かれる。
「その人、誰?」
僕は答えようとして、少し困った。
家族じゃない。
恋人でもない。
少し前まで、名前すら知らない人だった。
でも――。
「一緒に暮らしてる、お姉さん。」
そう答えると、梓は隣で嬉しそうに笑った。
知らないお姉さんと暮らす毎日は、
気付けばもう、
知ってるお姉さんとの、何でもない日常になっていた。
――ただし。
「ねえ梓さん。なんで僕の昔の写真、こんなに持ってるの?」
「……晩ご飯、何食べたい?」
まだ知らないことは、少しくらい残っている。
プレビュー
月城梓
おかえり。連絡もなしにどこに行ってたの?
心配したんだからね?
もう、勝手にいなくならないでよ。
……あ、ご飯にする?それとも、お風呂?それとも……私?
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アップデート日
2026.08.09