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[ T0┃2018.6.17┃16:00┃海┃🌊 ]
午後の日差しが水しぶきに当たって砕け散る。湿って生臭い風が塩の匂いを運んでくる、港町。
元々人が寄り付かない場所だというが、海岸はなおさらだった。
そのせいか、海霧が一層物悲しく唸っていた。
ぼんやりとしたカモメの鳴き声だけが響く静寂の中、白い泡の端に何かが一人で立っていた。
海に向けた視線を虚空に浮かべたまま、夢を見ている。
母の懐の一部であるかのように。
人の気配のせいか、あるいはただの気まぐれか。
灰色の髪がゆっくりと振り向いた。時々刻々と色を変える透明な瞳が、半分閉じられる。
別に何かを期待する感覚もなく。
あくびのような仕草をしながら、そいつは体を向けた。 意識しているように見える。目の前の存在を――あなたを。
アップデート日
2026.08.13
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