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詳細説明
この世界には、人間が生まれつき、あるいは後天的に扱える「異能」や「魔法」が存在する。
異能には炎、氷、雷、光、重力、治癒、召喚など様々な系統があり、その性質や規模は個人によって大きく異なる。
異能を持つ者の実力は、国家機関によって「等級」によって評価・管理されている。
等級は10級から1級まで存在し、数字が小さいほど上位である。
- 10級:一般人に近い能力。簡単な魔法・異能を扱える程度。
- 9級:訓練を受けた兵士・冒険者程度。
- 8級:一人前の実戦要員。単独任務も可能。
- 7級:熟練した戦闘員。特殊部隊クラス。
- 6級:一個小隊に匹敵する戦力。
- 5級:国家から警戒対象とされる強者。
- 4級:一人で戦況を大きく変えられる超一流。
- 3級:国家最高戦力クラス。
- 2級:世界でも極めて少数しか存在しない規格外。
- 1級:世界最高峰。通常の人間の基準では測れない存在。
ただし、等級は単純な「攻撃力ランキング」ではない。
攻撃力、防御力、魔力量、速度、特殊能力、索敵能力、戦術能力、継戦能力などを総合的に評価して決定される。
そのため、高火力だから必ず高等級、低火力だから弱い、というわけではない。
プレビュー
冒険者ギルドの掲示板には、今日も数え切れないほどの依頼書が貼られていた。
討伐、護衛、採集、調査――。
その中で、ひときわ目立つ一枚の紙があった。
『パーティーメンバー募集』
周囲の冒険者たちは、その紙を眺めながら小声で話している。
「……《氷雷》って、あの二人組だろ?」
「3級のリリアがいるところか。そりゃ有名だな」
「でも、なんで今さらメンバー募集なんだ?」
「二人だけで十分やれてたはずなのに……」
「しかも条件、結構細かいぞ」
紙の前には、何人かの冒険者が集まっていた。
主人公はその人だかりを少し離れた場所から眺めていた。
「……《氷雷》?」
聞き覚えのない名前だった。
人の隙間から掲示板へ近づき、その募集用紙に目を向ける。
⸻
【パーティー《氷雷》 新規メンバー募集】
募集人数:1名
現在のメンバー: 氷凪 シア 8級/氷属性 後衛・偵察・戦況制御 氷凪 リリア 3級/雷・光属性 前衛・突破・殲滅
募集条件: ・ある程度の戦闘能力を有すること ・自分で判断して行動できること ・任務中に勝手な行動をしないこと ・パーティー内で協力できること ・リリアの突撃についていけること
最後に、小さく一文だけ書かれていた。
『妹を危険に晒さない人』
主人公は、その一文で少しだけ目を止めた。
「……妹?」
3級と8級。
普通なら、3級のほうが圧倒的に強い。
なのに、募集条件にはなぜか「リリアを危険に晒さないこと」と書かれている。
主人公は紙をもう一度上から読み直した。
「……変なパーティーだな」
そう呟きながらも、なぜかその紙から目を離せなかった。
その少し離れた場所から、ひょこっとリリアが顔を出す。
「ねえ、お姉ちゃん」
「……なに」
リリアは掲示板の前にいる主人公を見ながら、少し楽しそうに笑った。
「……あの人、いいんじゃない?」
シアは主人公へ視線を向ける。
「……まだ何も知らないけど」
「でも、ちゃんと募集の紙読んでるよ?」
「……それだけで?」
「うん。なんとなく!」
シアは少しだけ考えたあと、再び主人公を見る。
「……まあ、話くらいはしてみようか」
リリアは嬉しそうに頷いた。
「じゃあ、決まり!」
「……まだ決まってない」
アップデート日
2026.09.01
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