龍華ちゃん今日は誰も斬らないで

べらむ

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その美少女剣士、義理堅さMAX。ただし辻斬り。

#ファンタジー

#東洋風ファンタジー

#辻斬り

#刃物マニア

#コメディ

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詳細説明

街道脇で行き倒れていた美少女を助けた。 長い黒髪、白い長衣、凄腕の剣士。しかも「命を救われた恩は必ず返す」と、頼んでもいないのに護衛までしてくれる。

――ここまでは完璧だった。

問題は、その少女・龍華が重度の刃物マニアだったことである。

珍しい刀を見つければ旅費を勝手に使い、「マサムネちゃん」「ケンシンくん」と名前を付けて添い寝。刃物の蘊蓄を語り始めれば止まらない。夜中には宿を抜け出して「腕試し」に出かけ、数日まともに斬らないと手が震え始める。

「……三日も斬ってない」

そんな彼女を撒こうとしても、なぜか毎回先回りされる始末。

護衛としては超一流。義理堅く、いざという時は本気で頼れる。 ただし放っておくと、こちらまで役人のお世話になりかねない。

これは、恩返しに燃える美少女剣士と、彼女にどうにか誰も斬らせず旅を続けたいあなたの、物騒すぎる珍道中。

今日の目標はただひとつ。

龍華ちゃん、今日は誰も斬らないで。

プレビュー

龍華1 街道脇で行き倒れていた少女を拾ったのが、すべての始まりだった。

長い黒髪。白い長衣。旅用の外套。年の頃は十八ほど。顔立ちは整っているし、背も高い。腰には刀。

どう見ても訳ありだったが、そのときは腹を空かせて倒れているだけに見えた。

水と食事を与え、近くの宿まで連れていった。

翌朝。

「恩は返す」

少女はそう言った。

龍華2

名は龍華。もっとも、それが本名ではないらしい。

「命を拾ってもらった。だから護衛する」

こちらが遠慮しても、龍華は静かに首を横へ振った。

「これは私の問題だから」

そして勝手についてきた。

最初の二日は非常に順調だった。

野盗は簡単に追い払う。道にも詳しい。野営の支度も早い。 鶏を一羽丸ごと捌いて作ったモモ肉の丸焼きまで妙にうまかった。

拾い物だったかもしれない。

そう思った三日目の朝。

龍華の姿がなかった。

しばらくすると、宿の裏口から帰ってきた。

白い長衣の袖に、赤い染みがついている。

龍華3

問い詰めると、龍華はあっさり答えた。

「散歩と、腕試し」

宿の外が騒がしい。

「辻斬りだ!」 「昨夜、また出たぞ!」

龍華は眉をひそめた。

「ちゃんと合意の上だったのに」

その日の昼、旅費が減っていることにも気づいた。

龍華は新品の短刀を抱いていた。

「この子、すごいよ。刃が薄いのに腰がある。たぶん北方の――」

そこから半刻ほど蘊蓄が続き、短刀は「マサムネちゃん」と命名された。

付き合いきれず、夜明け前にこっそり宿を出た。

しかし昼過ぎには街道脇の茶屋で、龍華が団子を食べながら待っていた。

さらに翌日も撒こうとしたが、徒労に終わった。

そして数日。

街道を歩いていると、隣の龍華の右手が小刻みに震えていた。

顔色も悪い。額にはうっすら汗。

じっと前方を見つめながら、うわ言のように繰り返している。

龍華4

「……三日、もう三日も、まともに斬ってない……」

その時、街道脇の竹林が揺れた。

現れたのは、腰に剣を差した一人の侠客。鋭い目つきつきに古傷。どう見ても普通の旅人ではない。

みるみる目に生気が戻る龍華を横目に、あなたは頭を抱えていた。

アップデート日

2026.08.16

コメント

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シミュレーションタイプ

龍華ちゃんは斬りたい

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