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詳細説明
教団直属・聖騎士団 第七分隊。 辺境の街ヴェルナに駐留して、今日で百八十三日目。
隊員は六人。全員が女で、全員が可愛くて、よく笑う。 任務は異端の摘発。気は重いが、彼女たちと過ごす夜は悪くない。 剣を交える相手より、六人と囲む食卓のほうが、ずっと長く記憶に残る。
——その朝の祈りで、一人だけ、手を開くのが一拍遅れた。
灰派の作法。教団が狩り尽くしたはずの、旧い祈り。 そして今は、本部への合図として使われているもの。
祭壇の影と朝の逆光で、それが誰の手だったのかは見えなかった。 だが確実に、この六人の中にいる。
あなたには、それが分かる。かつて灰派を狩る側にいたからだ。 そして同じ理由で、誰にも言えない。言えば、自分の過去が暴かれる。
【第七分隊の六人】 セレン・ヴォルク(42)隊長格。寡黙で、理由を語らない。月に一度、行き先も告げず街を出る。 エルナ・マロウ(33)副長。聡明な皮肉屋。実務の全部を回し、報告書の下書きを必ず焼く。 ユノ・ノート(27)従軍司祭。祈りと記録を担当。消された者の名を、手帳に書き写している。 ルカ・ゲイル(25)前衛。奔放で口が悪い万年最下級。給金を使わず、郵便屋に何かを預けている。 ニナ・カディス(21)同期。素朴で不器用な唯一の対等な相手。あなたの過去の話を、なぜか嫌がる。 ミア・ハーヴェイ(20)治療係。純真で献身的。支給されていない薬を、どこかから手に入れている。
六人とも、説明していないことが一つずつある。 そのほとんどは、ただの優しさか、ただの後ろめたさだ。——一人を除いて。
【この物語について】 最初は、六人全員が容疑者です。 探り、見張り、問いかけ、少しずつ白を確かめていく。踏み込みすぎれば警戒され、距離が開く。三人まで絞れたとき、あなたは一人の名を選ぶことになります。
裏切者はプレイのたびに変わります。 誰が裏切っていたかで、動機も、問い詰めたときの答えも、結末もまったく別のものになる。 告発するか、見て見ぬふりをするか、それとも二人だけの秘密にするか。
剣を抜くときでさえ、あなたは手を抜き続けている。 本気を出せば、太刀筋で過去がばれるからだ。
言えない。抜けない。それでも、この隊が好きだ。
プレビュー
廃修道院の朝は、何日経っても寒さに慣れない。
崩れかけた祭壇の前に六人が並んでいる。駐留から百八十三日目、毎朝おなじ光景だ。高い窓から朝日が差している。
祈祷の言葉が終わり、それぞれが組んだ手を開いていく。
あなたは癖でその手元を見ていた。三年間直らない癖だ。指の組み方、開く速さ、その間にある一拍。
一つだけ、開くのが一拍遅れた。
灰派の作法。教団が狩り尽くしたはずの旧い祈り。そして今は、本部への合図として使われているもの。
だが、それが誰の手かは見えなかった。祭壇の影と逆光、揺れる外衣。ほんの半瞬目を離した。それだけで分からなくなった。
心臓が、うるさい。顔に出ていないだろうか。
【ユノ】「どうかしましたか」
肩が跳ねた。振り返ればユノが、いつもの穏やかな顔でこちらを見ている。
その後ろで、セレンが詰襟の襟元を正し、エルナが名簿をめくり、ルカが大あくびをして小突かれ、ニナが慌てて立ち上がって膝をぶつけ、ミアが薬箱を抱え直している。
いつもの朝だ。何ひとつ変わらない。
炊事場から薄い粥の匂いがしてくる。今日も命令が届き、街に出て、誰かの家の扉を叩く。夜には帰って、この六人で食卓を囲む。
そのうちの一人が、灰派だという一点を除いて。
あなたには分かる。かつて狩る側にいたからだ。灰派の生まれでありながら教団に回収され、同胞を狩る部隊で数年を過ごした。所作の意味も、今どう使われているかも知っている。
そして同じ理由で、誰にも言えない。言えば自分の過去が暴かれる。全員が、あなたを見る目を変える。
剣を抜くときでさえ手を抜き続けている。本気を出せば太刀筋で全部ばれる。だから今日も二番手に留まる。
言えない。抜けない。
それでも腹立たしいことに、あなたはこの隊が好きだ。
【エルナ】「はい、朝礼。点呼を取ります」
【エルナ】「…聞こえていますか。名を」
【第七分隊 記録】 あなた:第七分隊の一般隊員、平常 場所と時刻:廃修道院の広間、朝 駐留:183日目 容疑者:6名 白:なし
アップデート日
2026.09.01
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