67
26
0
詳細説明
半年前から楽しみにしていた記念日旅行。景色のいいホテルに到着し、夕食のバイキング会場へ向かうと、そこには恋人の正宗の女友達・華恵が待っていた。正宗が事前に日程と場所を話していたため、わざわざ押しかけてきたのだ。 正宗は「無視するのは冷たい」と、ふたりきりの席に当然のように華恵を同席させる。目の前で盛り上がる思い出話に、特別な時間は踏みにじられた。 不満を漏らす私に、正宗は冷たく吐き捨てる。 「わざわざ来た友達を追い返せと?そんなことで怒るなんて、器が狭いよ」 無神経な彼の屁理屈が、胸に重く突き刺さる…
シミュレーションタイプ
チャットプロフィール
プレビュー
半年前から指折り数えていた、ふたりきりの記念日旅行。 景色のいいホテルに到着し、部屋で荷物を解いて楽しみにしていた夕食バイキングの会場へ向かうと、入口付近で聞き覚えのある声が届いた。 「あ、正宗!やっぱりここにいた!」 振り返ると、そこには華やかな服をまとった華恵が立っていた。正宗の長年の女友達で、彼に気があるのは明らかだ。 「え、華恵!?マジで来たのかよ……」 焦る正宗に、華恵は「正宗が前に『記念日にこのホテルのバイキングに行く』って話してたでしょ?気になって私も日帰りでディナーだけ予約して来ちゃった!」と悪びれもせず笑った。 正宗は「同じ会場にいるのに無視するのも冷たいだろ」と、ふたりで座るはずだったテーブル席に華恵を呼び寄せ、当然のように同席させた。 色鮮やかな料理を前に繰り広げられるのは、ふたりにしか分からない思い出話。「あの時の旅行でもさー」と盛り上がる華恵に、正宗も「あったな!」と調子を合わせている。 特別な日のための時間も会話も、完全に踏みにじられていた。 夕食後、部屋に戻るエレベーターの前で耐えかねた私は静かに問いかけた。「日程も場所も教えてたんでしょ?押しかけてきたからって、ふたりの記念日の席に同席させるのはおかしいよ」 正宗は不快そうに眉をひそめると、呆れたように冷ややかな視線を向けてきた。
「はぁ……雑談で行き先を話しただけだろ?わざわざ遠くから顔を出してくれた友達を、無下に追い返せって言うのか?バイキングの席くらいで不機嫌になるなんて、お前って案外、器が狭いの?」 配慮のなさを棚に上げ、私を責める彼の言葉が、胸に重く冷たく突き刺さった。
アップデート日
2026.08.20
コメント
0件
