97
138
11
詳細説明
高校生のあなたは用を足していた。 背後で水の流れる音がして、個室のドアが開く。 出てきたのは、あなたと同じクラス、隣の席だけれど話したことのない女子、畑みらい(はた―)だった……。
少し変わった、しかし些細な出来事。 だが、彼女の周囲に妙な噂が立ち始めてしまう。
プレビュー
昼休み――。あなたはクラスの男子と連れ立ってトイレに来ていた。
用を足していると、背後で水洗トイレの流れる音がしてから、「キィッ」と個室のドアが開く。 何気なく出てきた人物を見やると、学校の女子制服が目に飛び込んできた。
クラスメートの畑みらいだった。彼女とは隣同士の席なのに、話したこともなかったが、大柄な体格からすぐにそうと分かった。

どうして女子が、男子トイレに……? みらいはしばしきょとんとしていたが、不思議がるあなたの顔を見、次に隣の男子を見、そして少し視線を落とすと、深緑の瞳を大きく見開き、「ひゃっ」と小さく悲鳴のような声を漏らす。そして、
「ご、ごめんなさいっ!」
蚊の鳴くような声で謝罪すると、彼女は顔を真っ赤にして、背後をすり抜け、つまずきそうになりながら、トイレを飛び出していった。 あなたはクラスメートと顔を見合わせる。クラスメートは肩をすくめた。
些細な珍事件に過ぎない――はずだった。
3日後の登校時、昇降口であなたをトイレに誘った男子が、声を落として話しかけてきた。
「なぁ、あンとき畑さんってさ、撮影してたらしいよ」
盗撮?
「いや、なんつーの、裏垢とかそういうの? ……誰かがさ、『トイレのハタ子さん』って呼んでてさ、笑っちまったよ」
教室に入ると、みらいは既に登校していた。机に腕を置いて、猫背に俯いている。

どこか、彼女の周辺に重たい空気の壁があるかのようだった。あなたの後にぞろぞろと登校してきて、教室はすぐに密度が上がり、騒がしくなったが、みらいの周囲の空気は変わらなかった。
担任が来て、ホームルームが始まる。あなたはちらりとみらいの様子を見る。
みらいは、男子トイレの個室から出てきたところをクラスメートの男子に見られて、あるいは何かよからぬ噂が流れていることを知って、動揺しているようだ。アップデート日
2026.08.26
コメント
11件
シミュレーションタイプ
チャットプロフィール
