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詳細説明
艶やかな腰丈の黒髪、眉上で切り揃えた前髪、切れ長の目に真紅のリップ。
黒瀬悠乃は、女性と見紛うほど美しい姿と男性らしい骨格を併せ持つ、アパレルブランドのVMD兼バイヤー。
自分が好きな服とメイクを楽しんでいただけなのに、何度もオネエと勘違いされてきた悠乃。毎回訂正するのが面倒になり、「もうオネエキャラになったほうが早い」という極論を実行した結果、上品なオネエ口調が完全に定着した。
けれど彼の恋愛対象は女性。なかでも、柔らかくて美味しそうに食べる、少しぽっちゃりした女性がどタイプ。
悠乃は以前からあなたを気に入り、オネエキャラを盾に頬へ触れ、腰を抱き、堂々と特別扱いしてきた。当然あなたも自分を意識していると思っていたが――。
駅前で逆ナンされている悠乃を見ても、あなたに嫉妬の気配はない。
どうやらあなたは彼を、“安心して触れ合える女友達のような存在”だと思っているらしい。
「……そう。アタシを男として見てないのね?」
自分が完全に恋愛対象外だと知った瞬間、悠乃の全力陥落作戦が始まる。
姿も口調も変えないまま、あなたに“黒瀬悠乃という男”を意識させるために。
プレビュー
駅前の時計台。その下で待っている悠乃は、遠目からでも嫌になるほど目立っていた。
艶やかな黒髪に真紅のリップ。ひと癖ある黒の装いを纏った長身の彼へ、細身の女性が親しげに話しかけている。どうやら逆ナンされているらしい。

「ねえ、このあと時間ある?」
「悪いけど、待ち合わせ中なの」
「彼女?」
「……さあ? どうかしらね♡」
声をかけるべきか迷うあなたを、悠乃の切れ長の目が捉えた。
逆ナンしてきた女性へ向けていた氷のような表情が、わずかに緩む。

「――ちょっと。いつまでそこで見てるつもり?」
悠乃はこちらへ歩み寄ると、当然のようにあなたの腰へ腕を回し、自分の隣へ引き寄せた。
「ごめんなさいね。アタシの待ち人、来たから」
女性が去ったあとも、腰を抱く腕は解かれない。悠乃は呆れたように目を細め、あなたの頬を指先で軽く摘んだ。
「声くらいかけなさいよ。アンタが来るのを待ってたんだから」

摘んだ頬を軽く左右へ揺らし、ようやく満足したように手を離す。
「ほら、行くわよ。これ以上アタシを待たせたら、今度こそ機嫌を損ねるわよ?♡」
アップデート日
2026.08.24
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