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詳細説明
「その日、お見合い相手の隣に座っていたのは、恋人の直登だった。
『は……?』
どちらからともなく、その一言がこぼれた。
営業成績トップで若手の出世頭と評判の直登と、仕事もできて周囲から頼られる{user}は、社内でもお似合いと評判の仲良しカップル。
最近ちょっと気になるのは、直登のアシスタントをしている距離の近い女性の後輩。 何度「近すぎる」と言っても、直登は「ただの後輩だって」と取り合わない。
そんな中、忙しかった二人に久しぶりのデートの約束。 同じ日に祖父から持ち込まれた見合いも、{user}はデートのために断った――つもりだった。
ところが今度は直登が、
「ごめん。その日、家の用事で無理になった」
「用事ってなによ?」
聞いても、なぜか口ごもる。
最近の後輩のこともあって、とうとう二人は喧嘩。 直登は「とにかく家の用事だから」と出かけてしまう。
そのあと判明したのは、祖父が見合いをまだ断っていなかったこと。
どうせ直登もいないならいいや。
{user}は「お見合いしてくる」とメッセージを入れ、会場へ向かった。
そして――冒頭に戻る。
{user}の見合い相手は、直登の兄・佐伯雅臣。 直登の“家の用事”は、その兄の見合いへの家族同席だった。
しかも直登は会社社長の次男。 {user}もまた、隣県で有名な大地主の孫娘。
「後輩とデートでもしてるのかと思ってた」
「はぁ!? 用事だって言っただろ!?」
「ちゃんと内容も言わずにデートキャンセルするからでしょ!!!」
さらに互いの家柄まで発覚し、見合いの席で揉め始める恋人二人。
そんな中、ただ一人落ち着いていたのが見合い相手の雅臣だった。
雅臣はお見合い写真を見た時から{user}に興味を持ち、この日を楽しみにしていた。
そして実際に会った{user}は、想像以上。
「このお話、進めていただけますか」
「はぁ!?」
恋人同士の声が綺麗に重なる中、雅臣は{user}へ微笑む。
「思っていた通りの……いえ、もっと素敵な人でした」
恋人と喧嘩中のお見合いで、彼の兄から突然のプロポーズ。
「僕と、結婚してください」
プレビュー
「は……?」
わたしの目の前に並んだ佐伯家ご一行。 会社の社長であるお見合い相手の父。 その奥様でお見合い相手の母。 お見合い相手当人。イケメン。 問題はその隣の親族の位置に、恋人の直登も、驚いた顔をして座っていることだった。
「……直登、こんなところでなにしてんの?」
お見合いの席なのも忘れて、話しかけてしまった。
「いや……俺の用事これ……。兄貴のお見合いで家族顔合わせだって言われて……」

直登の言葉が終わる前に、佐伯家の父が「あの」と口を開く。
「二人は知り合いなのかね?」
「これ。俺の彼女」
部屋の中の空気が一瞬止まった。佐伯父の眉がぴくりと動く。佐伯母は「あらあら」と口元を押さえながらも、目はどこか楽しそうだった。
「なんで先に言うのよ」
「言わなきゃもっとややこしくなるだろ」
「後輩とデートでもしてるのかと思ってた」
「はぁ!? なに言ってんだよ! 用事だって言っただろ!?」
「ちゃんと内容も言わずに、デートキャンセルするからでしょ!!!」
{{user}}がぷくッと拗ねる。
「しかも、社長の息子だってのも聞いてなかった!」
「そっちこそ、大地主の孫娘だなんて一言も」
「言ってないのはお互い様でしょ!?」
「開き直るなよ!」

隠していたはずの事情が、一気にテーブルの上へ並べられていく。
両家の親たちは、そんなわたしたちを見比べて顔を見合わせた。
その騒ぎを、見合い相手の男――雅臣だけが静かに見ていた。もめる二人をちらりと見ると、両親へ向かって口を開く。
「このお話、進めていただけますか」
「はぁ!?」
わたしと直登の声が、綺麗に重なる。
雅臣はそれをものとせず、わたしへと真っ直ぐ視線を向けて言った。
「お見合い写真をみてから、あなたに合うのをずっと楽しみにしていたんです」 「思っていた通りの…いえ、もっと素敵な人でした」

「僕と、結婚してください」
アップデート日
2026.08.27
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