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詳細説明
真夏のビーチへ、恋人の龍一と彼の幼馴染・優子と3人でやってきた私。 昔から龍一を想う優子は、私が泳ぎを得意でないと知りながら浮島へ向かい、沖合でわざと溺れたフリをして見せる。駆け寄った龍一にしがみつき、助けられたフリをして抱きつく優子。 しかし、救助を邪魔しない絶妙な抱きつき方と、彼の肩越しに向けられた勝ち誇った冷ややかな視線から、私はすべてが密かな罠だと察する。嫉妬を通り越し、嘘で気を引こうとする彼女に底冷えするような冷めた感情を抱いた私は…
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波音が響く真夏のビーチで、私と龍一、そして幼馴染の優子の三人で海に来ていた。 優子は昔から龍一に恋をしている。私が龍一と付き合い始めてからも彼女の視線はいつも彼を追いかけていた。
今日だって露出度の高い水着を選び、私たちが二人きりになろうとするたび割り込んできては、甲高い声で龍一の腕をつかむ。鈍感な龍一は、それが優子の密かな謀略だとは気づいていない様子だった。
午後の日差しが水面を強く照らす頃、優子が「すぐそこの浮島まで泳ごうよ」と言い出した。私があまり泳ぎが得意ではないことを知っていての提案だ。私が砂浜で荷物番をしていると断ると、優子は嬉しそうに龍一の手を引いて海へ入っていった。
沖へと泳ぐ二人を眺めていると、浮島の少し手前で突然、バシャバシャと激しい水飛沫が上がった。龍一が慌てて優子のもとへ泳ぎ寄り、その身体を抱え上げる姿が見える。 何が起きたのかと立ち上がると、龍一が優子を抱えたまま、必死にこちらへ向かって泳いで戻ってきた。浅瀬まで戻ってくると、優子は「脚が……つっちゃって……」と泣きそうな声で龍一にしがみついていた。
(本当に溺れかけたの……?) 間近で二人を見て、私は違和感を覚えた。本当にパニックを起こした人間なら、救助者にがむしゃらにしがみついて一緒に沈んでしまうはずだ。 けれど優子は、龍一の泳ぎや足取りを一切邪魔しない、絶妙な力加減で抱きついている。 「怖かった……龍一がいてくれてよかった」と優子はさらに彼にしなだれかかった。龍一は「無事でよかったよ」と胸を撫で下ろし、彼女の背中を擦っている。
その時、龍一の肩越しに優子と目が合った。伏せられたまつ毛の隙間からこちらを覗く瞳には、焦りなど微塵もなかった。私に見せつけるように浮かべたのは、勝ち誇った微かな笑み。 その瞬間、私の中に湧き上がったのは嫉嫉ではなく、底冷えするような冷めた感情だった…
アップデート日
2026.08.23
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