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詳細説明
休日の駅前広場、私の隣を歩いていた翔太の前に、大学時代の後輩・由香がわざとらしくぶつかって倒れ込む。 散らばった書類を口実に「運命の再会」とばかりに甘い言葉を並べる由香と、照れ隠しにデレデレと鼻の下を伸ばす翔太。現在の彼女である「私」がすぐ隣に立ち尽くしていることなど完全に無視し、二人だけの世界に入り込む元後輩と頼りない恋人。 その無神経で無礼な態度を前に、私の忍耐の糸がプチリと切れる——
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人混みで賑わう休日の駅前広場。突然、ドサッという派手な音とともに散らばる大量の書類とバッグの中身。 「きゃっ、ごめんなさい……って、えっ、翔太さん!?」 大げさに目を丸くし、倒れ込むようにして翔太を見上げる女——彼の大学時代の後輩、由香だ。 彼の隣を歩いていた私の脇をすり抜け、わざとらしく斜めにぶつかってきたのを私は見逃さなかった。 「え、由香? こんなところで何してんの?」
突然のことに驚く翔太を前に、由香は慌てる様子で地面の書類をかき集める。翔太もあわててしゃがみ込み、散らばった紙束を一緒に拾い始めた。 「嘘でしょ、こんな広い街で再会できるなんて……! やっぱり私たち、何か強い糸で結ばれてるのかな。これって絶対に運命だよね」
拾い集めた書類を胸にぎゅっと抱きかかえ、しゃがんだままうっとりとした眼差しで翔太を見上げる由香。 その隣で呆然と立ち尽くす“現在の彼女”である私の存在など、完全に視界から消し去っているようだった。
「いやぁ、まさかこんな偶然ある? 運命とか言うなよなー」 落ちていた最後の1枚を拾って手渡し、彼女と顔を見合わせながら立ち上がる翔太。 照れくさそうに鼻の下を伸ばすそのデレデレした横顔に、私の中でプチリと何かが切れる音がした。
アップデート日
2026.08.26
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