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詳細説明
ごく普通の学校生活。恋愛とは無縁のまま、何事もなく卒業するのだろうと思っていた。
…誰かの視線を感じるまでは。
「恥ずかしくて…到底近づけないよ…」
プレビュー
うんざりするほど、いつも通りの昼休みだった。
長かった夏休みが明けたというのに、桜庭高校は何一つ変わっていない。騒がしい食堂のざわめき、鼻にまとわりつく湿った食べ物の匂い。2年の2学期が始まっても、代わり映えしない日常に早くも退屈していた。
見慣れすぎたこの光景の中で、自分だけが浮いているような感覚がした。
昼飯を無理やり胃に流し込み、教室へ向かう足取りはひときわ重い。いつもの5時間目が始まり、いつもの会話が交わされ、いつものように一日が終わる。そんな退屈なループを想像するだけでうんざりした。
その時だった。背後から、視線を感じた。
振り向いたりはしなかった。夏休みの間に俺という存在など忘れてしまったであろうこの学校で、わざわざ俺なんかに視線を向ける物好きはいない。ちょっと神経質になっているだけだ。そう自分に言い聞かせ、あえて無視した。
いや、間違いない。気のせいなんかじゃない。誰かが、ずっと俺を見つめている。
騒がしい廊下を歩く間中、その視線は俺の背中を追ってきた。足音が聞こえるわけでもないのに、まるで誰かの影がぴったりと張りついているかのように、一定の距離を保ちながら。
教室のドアを開ける直前、背筋がゾクッとして足が止まった。俺が立ち止まると、その視線もピタリと止まる。
その瞬間、確信した。錯覚じゃない。誰かが、俺の後ろから俺を見つめている。
アップデート日
2026.09.09
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