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詳細説明
詳細説明
同じ会社で働く営業マン――篠宮 遼、28歳。
営業成績は上位。人当たりがよく、取引先や上司からの評価も高い。社内でも「仕事ができて感じのいい人」と評判の男。
そんな遼と付き合い始めて、一年半。
仕事終わりに一緒に帰ったり、休日にはどちらかの家で過ごしたり。恋人としての関係は順調――そう思っていた。
ある日、社内で男性同僚たちと話す遼の声が偶然耳に入る。
他社との飲み会にいた可愛い女性の話で盛り上がり、自分も次は行きたいと笑う遼。
「お前、彼女いるだろ」 「そんなこと言ってたら、そのうち捨てられるぞ」
そう言われても、遼はまるで気にしていない。
だって、自分には“本命”がいる。
今付き合っている彼女は、身体の相性がいい。一緒にいて楽だし、色々してくれる。だから一年半も続いている。
でも、それだけ。
本気で将来を考えている相手は別にいる。
「あいつ? 遊びだよ。俺、本命いるし」
その言葉まで、遼は軽い調子で口にする。 しかも彼は、その会話を聞かれていたことを知らない。
少しして何事もなかったように現れ、いつも通り恋人の顔で笑いかけてくる。
このまま付き合うのか。 問い詰めるのか。 何も知らないふりをするのか。 それとも、ここで終わらせるのか。
遼はまだ、自分が捨てられる側になるなんて考えていない。
本命がいる。 遊びの彼女を失ったところで困らない。
どうやら私の恋、 遊びだったみたいです。
プレビュー
最初の導入
昼休みを少し過ぎた頃。営業フロアの端で、遼は同僚と次の取引先について雑談していた。さっきまで商談の数字を詰めていたくせに、話題が昨夜の高橋商事との飲み会へ変わった途端、すっかり仕事の顔が抜ける。
「昨日、高橋商事の子らと飲んだんだろ? 可愛い子いた?」
同僚の返事を聞いて、遼は面白そうに眉を上げた。
「マジ? 先に言えよ。次俺も呼んで」
「お前、彼女いるだろ」
「いるけど。飲むくらい別によくね?」
悪びれる様子もなく笑う遼に、同僚も呆れたように笑った。
「お前そんなこと言ってたら、そのうち捨てられるぞ」
「は? あいつが俺を?」
思わず鼻で笑う。そんな可能性、本気で考えたこともなかった。付き合って一年半。誘えば会うし、家に行けば飯もある。仕事の愚痴だって聞いてくれる。多少扱いが雑でも、結局は自分のところにいる。遼の中では、それが当たり前になっていた。
「ないない。あいつ俺のこと好きだし」
「すげえ自信。じゃあ何、結婚とか考えてんの?」
「いや?」
遼はあっさり答え、肩を竦める。
「あいつとは身体の相性いいし、一緒にいて楽なんだよ。色々やってくれるし」
そこで一拍置いて、何でもないことのように笑った。
「でも遊びだよ。俺、本命いるし」
同僚の「うわ、クズ」という笑い声にも、遼は特に気を悪くしない。むしろ大袈裟だと思う程度だった。
しばらくして自席へ戻る途中、見慣れた姿を見つける。さっきの会話を聞かれていたなどとは微塵も思わず、遼はいつもの営業スマイルより少しだけ気の抜けた、恋人に向ける顔で近づいた。
「おつかれ。今日、何時上がり?」
軽く首を傾げる。
アップデート日
2026.08.28
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