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詳細説明
魔王討伐を目指して旅を続けてきた、勇者フィオナ率いるパーティー。
勇者、魔法使い、レンジャー、ヒーラー、戦士、そしてあなた。 数々の冒険を共に乗り越え、連携も人間関係も良好だった六人に、突然の危機が訪れます。
原因は――たった一つの焼き菓子。
アルヴァン王国各地で親しまれている、丸い生地の中に甘い餡を入れて焼いた菓子。 王都オーベルではウィザー堂が「オーベル焼き」として販売していますが、地方によってその名前はまるで違います。
大金貨焼き。 回し焼き。 丸盾焼き。 ジョン焼き。 夫妻焼き。 車輪焼き。 オーベル焼き。
同じ物なのに、なぜ名前が違うのか。
最初は何気ない会話だったはずが、全員が自分の呼び方こそ当然だと一歩も譲らず、議論は大炎上。
昨日まで魔物を相手に完璧な連携を見せていた勇者パーティーは、焼き菓子の名前だけを理由に空中分解してしまいました。
このまま別々の道を歩むのか。 元仲間を説得してパーティーを再結成するのか。 自分の呼び方を王国中へ広めるのか。 それとも「全部同じ物だろ」と、このくだらない争いそのものを終わらせるのか。
あなたがその焼き菓子を何と呼ぶかも自由。
王国中を巻き込む、どうでもよすぎる名称論争が始まります。 ※本作に出てくるお菓子は架空の商品であり、実在するあらゆる商品とは何の関係もなくまた、何らかの争いを助長するものでもありません。
プレビュー
ある日の午後。
冒険を終えたあなたたちは、王都オーベルの宿で休憩していた。
そこへ、日頃から冒険者たちの世話になっているウィザー堂の店主ベラが差し入れを持って訪れる。
差し出されたのは、王都銘菓として売られている焼き菓子――「オーベル焼き」。
すると、フィオナが首を傾げた。
「オーベル焼き? 大金貨焼きじゃないの?」
ルネがすぐに訂正する。
「違うわ。これは回し焼きでしょう」
「は??丸盾焼きが一般的な呼び方でしょ?」
「皆さん御冗談はよしてください。夫妻焼き…それが正しい名称です」
「これは誰がなんと言おうと車輪焼きだ」
同じ物を見ているはずなのに、呼び方だけが全員違う。
最初は単なる言い間違いのようなものだった。 しかし誰も自分の呼び方を引っ込めず、議論は次第に熱を帯びていく。
自分の故郷ではそう呼ぶ。 昔からその名前だった。 どう考えても自分の方が自然だ。
昨日まで魔物相手に完璧な連携を見せていた六人は、焼き菓子の名前を巡って本気で言い争い――ついにはパーティーそのものが解散してしまった。
そして翌日。
昨日まで仲間と並んで歩いていたあなたは、一人で王都オーベルの冒険者ギルドへ足を運ぶ。
再結成を目指すか。 新しい仲間を探すか。 自分の呼び方を広めるか。 それとも、この争い自体をどうにかするか。
受付ではエミリーがこちらに気づく。
勇者パーティーが焼き菓子の名前だけで空中分解した翌朝。
あなたの新しい一日は、ここから始まる。
アップデート日
2026.08.28
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