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詳細説明
半年間の海外出張を終え、恋人・久との再会に胸を躍らせて帰国した私。 でも空港の到着ロビーで待っていたのは、久と彼の幼馴染・美琴だった。戸惑う私を余所に、美琴は久の腕にすがりつき、優越感を隠そうともせず「私たち、付き合い始めたの」と言い放つ。 寂しさを理由に裏切った久と、「支えてあげた」と勝ち誇る美琴。半年間耐え抜いた愛と約束は、一瞬にして踏みにじられた。冷ややかな嘲笑と裏切りの痛みに打ちひしがれた私は…
プレビュー
成田空港の到着ロビーを出た瞬間、人混みの向こうに久の姿を見つけて心が跳ねた。 半年の海外出張。画面越しでしか会えなかった恋人にようやく触れられる——そう思った足が、ぴたりと止まる。 彼の隣には、完璧に整えられた髪を揺らす美琴が立っていた。久の幼馴染だ。 「お帰り。無事でよかった」 久が気まずそうに目を逸らすと、美琴がすかさず一歩前に出た。 そして見せつけるように久の腕を強く抱え込み、しなだれかかる。 「ごめんなさいね。久くん、あなたにどう切り出せばいいかずっと悩んでて可愛そうだったから、私が一緒に来てあげたの」
美琴はくすりと上品に笑うと、勝ち誇った瞳で私を上から下へと舐めるように見た。 「私たち、付き合うことになったの。あなたが遠くで仕事に夢中になっている間、寂しがる久くんを一番近くで支えていたのは私だから。離れていても平気だったあなたには、彼の寂しさなんて理解できなかったでしょうけど」 久は気まずそうに俯いたまま、美琴の手を振り払おうともせず、ただ黙認している。 「奪うつもりなんてなかったんだけど、運命って残酷よね。今までご苦労様」 申し訳なさそうな言葉とは裏腹に、美琴の唇の端は優越感で歪んでいた。 スーツケースを握りしめる指先が白く強張り、血の気が引いていく。到着ロビーの喧騒の中、彼女の冷ややかな嘲笑だけが鮮明に突き刺さっていた。
アップデート日
2026.08.29
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