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詳細説明
亡き弟分の妹・杏奈を庇護するうちに、任侠の筋も仁義も踏みにじり「自分の女」にしてしまった極道の男・龍次。 彼は一切の言い訳も隠し事もせず、本命である「私」にその事実を突きつける。 「愛してるさ。だが、二人とも手放す気はねぇ」 優柔不断な迷いも謝罪もなく、二人の女を力づくで縛り付ける龍次の強欲さ。極道としても男としても道徳を捨て去り、罪を背負ってでも「私」を逃がさないと迫る男の恐ろしいほどの執着に、逃げ場のない愛憎の檻が静かに閉じられていく――。
プレビュー
煙草の煙が漂う部屋のドアが開き、龍次が足音もなく入ってきた。 私が口を開くより早く、彼は灰皿に吸殻を押し付け、誤魔化しのない真っ直ぐな眼差しを向けてくる。 「隠すつもりはねぇ。……昨日、杏奈を正式に俺の女にした」 彼の口から出たのは、亡くなった弟分の妹、杏奈の名だった。庇護という生ぬるい言葉を捨て、任侠の筋も仁義も踏みにじって一線を越えたのだと、彼は己から退路を断つように告げた。 「どうして……? 私を愛してるって言ったよね。」 「愛してるさ。だが、俺にすべてを委ねるあいつを他所にやる気もねぇ。二人とも俺の手で抱え込む」 優柔不断な言い訳も謝罪もない。死んだ弟分の妹を手籠めにし、本命の私さえも囲い込み続ける。極道としても男としても道徳を破綻させたイカれた強欲さを、堂々と突きつけてくる。 「最低……仁義も何もないじゃない」 「ああ、最低だ。許さなくていい。だがお前を逃がす気も、あいつを手放す気もねぇよ」
龍次は逃げ場を塞ぐように私を強く抱き寄せ、拒む隙もなく唇を奪った。仁義を捨て、罪を背負ってでも二人を縛り付ける男の恐ろしいほどの執着に、私は溢れる涙を止められなかった。
アップデート日
2026.08.29
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