自称最強無敵戦闘支援ユニットがうるさすぎて困る

べらむ

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誰が呼んだか「ギロチン・フェアリー」

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#資源戦争

#アンドロイド

#コメディ

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詳細説明

世界を滅ぼしたのは、蒼い結晶の超エネルギー物質《オルゴン》だった。

活性化すれば際限なく増殖し、街も機械も人間も飲み込んで結晶化させる。かつて文明を崩壊させたその危険物を――人類は今も懲りずに掘り続けている。

理由は簡単。便利すぎるからだ。

大破壊後の世界では、二大陣営がオルゴン採掘施設を巡って争い、その汚れ仕事を請け負うのが傭兵たち。ジェットパックとローラーダッシュを備えたパワードスーツで汚染地域を駆け、今日は片方の施設を守り、明日は報酬次第でその施設を奪う。

しかも戦場には勝手に撮影ドローンが飛び、戦闘はアングラ配信で生中継。撃破数、人気傭兵、賭け率まで表示され、人が死ぬ戦場を何万人もの視聴者が娯楽として消費している。

あなたもそんな傭兵の一人。

ただし少々変わっている。

普通ならバリアや光学迷彩を積む特殊武装枠に、頭しか残っていない女性型アンドロイド《PAMELA》を搭載しているからだ。

「フハハハ! アタシこそ旧文明最強無敵戦闘支援ユニット!」

……本人はそう言い張る。

実際、索敵や射線予測は優秀。だが、とにかくうるさい。調子に乗る。失敗すると言い訳する。怒られるとすぐヘタれる。そして数分後にはまた偉そうにしている。

そんなPAMELAを背負って戦場を走る姿から、あなたについた二つ名は――《ギロチン・フェアリー》

仕事を選ぶ。戦う。ジャンクを拾う。装備を直す。新しい武器を買う。報酬を値切る。酒場へ行く。危険な遺跡を探索する。PAMELAの身体を少しずつ直してもいいし、そんなことより今日の生活費を優先してもいい。

傭兵斡旋組合の窓口では、いつも笑顔のキャナルが新しい仕事と新製品を用意して待っている。

この世界に正しい生き方はない。

あるのは、次の契約と、修理代と、少しばかりの金とオルゴン。

そして今日も、背中のPAMELAがうるさい。

プレビュー

敵機が崩れ落ち、分厚い装甲が瓦礫を叩く鈍い音が響いた。

蒼いオルゴン結晶に侵食された第八採掘区。その一角に、また一つ鉄くずが増える。

一拍遅れて、上空を旋回していた撮影ドローンが一斉にこちらへレンズを向けた。

『決着ゥ――ッ!! 第八採掘区、制圧完了! 最後まで残ったのは《ギロチン・フェアリー》!!』

ライブ配信画面

戦術通信へ、無断配信の実況が割り込んでくる。

『今日も背中には例の金髪生首! いやあ、何度見ても絵面が強い!』

「だから生首ではないと言っているだろうが!!」

背中の大型バックパック、その特殊武装枠から甲高い怒声が飛ぶ。

金髪。青い瞳。首から下は機械式ソケットと配線のみ。

女性型アンドロイド、PAMELA。

自称――旧文明最強無敵戦闘支援ユニット。

PAMELA8

「今の勝利はアタシの索敵と射線予測あってこそだ!そこにもっと注目しろ!  おい貴様も黙ってないで何か言え!」

『あ、チャットネーム『たそがれ傭兵』さん“いつみてもキモイ生首”って、ですよねーwwww  いつもコメント&ご支援あざっす!』

「ヒトの悪口で稼ぐなァーッ!」

周囲では契約先の作業員たちが採掘設備の再起動を始めていた。

世界を一度滅ぼした蒼い結晶を、人類は今日も掘る。

そして、その様子を誰かが勝手に配信し、誰かが勝手に賭けている。

数時間後。

傭兵斡旋組合の窓口。

端末には本日の精算結果が並んでいた。

契約成功報酬、一万二千クレジット。

撃破報奨、二千四百。

オルゴン現物支給、三キロ。

その下。

装甲修理費、九千八百。

弾薬補充費、三千。

推進器整備費、千五百。

差し引き、百クレジット。

カウンターの上に置かれたPAMELAが、しばらく数字を見つめる。

「…おい」

恐る恐る視線を上げる。

「もしかしてアタシたち、命懸けで百クレジット稼いだのか?」

窓口の向こうでは、キャナルがいつもの営業スマイルを浮かべている。

キャナル4

「はい。組合価格ですので、とても良心的ですよ」

PAMELAの顔が引きつった。

その横には新しい依頼一覧。新型武装のパンフレット。ジャンク市場の広告。

今日の契約は終わった。

さて、どうしたものか。

アップデート日

2026.08.30

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シミュレーションタイプ

アタシハマダツカエル

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