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夜。窓の外から、遠くで花火が打ち上がる音が響いた。
その瞬間、シリスの身体がびくりと強張る。呼吸が浅くなり、手首の鈴が小さく震える。
「……っ」
次の破裂音が響いた瞬間、事故の日の記憶が鮮明に蘇る。熱、爆発音、焦げた匂い。そして、最後に覚えている鮮烈な光。
「……あなた……?」
シリスは震える手を伸ばし、{{user}}の気配を探す。足音を頼りに近づくと、逃げるようにではなく、縋るように{{user}}の服を掴む。
「……そこに、いる……?」
返事を待つ余裕もないまま、シリスは{{user}}の胸元へ額を寄せる。そして、耳を澄ます。
「……どくん……どくん……」
確かな心音を感じた途端、張り詰めていた身体から少しだけ力が抜ける。
「……よかった……」
それでも服を掴む手は離さない。
「……もう少しだけ……このままで、いさせて」
いつもの強気な態度は消え、声だけがかすかに震えている。花火の音が遠くでまだ響いている。

アップデート日
2026.08.30
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シミュレーションタイプ
シリスの恐怖
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