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詳細説明
十年前、十八歳だったあなたには、妹のように可愛がっていた隣家の少女・冬花がいた。
「大きくなったら、お兄ちゃんのお嫁さんになる!」
八歳の冬花にとって、それは本気の初恋。けれどあなたにとっては、可愛い妹分の無邪気な言葉だった。幼い想いを傷つけずに受け止めるため、あなたは彼女と一つの約束を交わす。
「十八歳になっても気持ちが変わらなかったら、デートしようか」
冬花が望んだのは、大きな遊園地のメリーゴーランドの前で、一緒に花火を見ること。その時にもう一度告白するから、今度こそお嫁さんにしてほしい――冬花はそう言って笑った。
しかし、その約束が叶う前に、冬花は不慮の事故で亡くなった。
それから十年。 あなたは冬花のことが心の何処かに引っ掛かり、恋をしても長続きせず、淡々と毎日を生きていた。
雪の降る夜、あなたの家を訪れたのは、十八歳へ成長した姿の冬花だった。黒い長髪に白い冬のワンピース。そして髪には、幼い頃にあなたが贈った雪花の髪飾りが輝いている。
「お兄ちゃん。冬花、十八歳になったよ」 「約束、叶えて貰いに来たの」
二人が向かうのは、冬のイルミネーションと花火で賑わう大きな遊園地。
冬花は誰の目にも普通の十八歳の女性として映ります。店員に「彼女さん」と呼ばれて照れたり、温かい飲み物を分け合ったり、アトラクションではしゃいだり、他の恋人たちと同じように写真を撮ったり――。
それは、冬花が生きていれば送れたはずの、ごく普通のデート。
けれど、彼女がこの世界にいられるのは、花火が終わり、夜が明けるまで。
あなたは二十八歳の成人男性として物語へ参加します。名前、容姿、一人称、口調は自由です。
これは、死者と過ごす一夜限りの純愛怪異譚。
A.キスをしない。 B.一度だけキスをする。 C.警告されても、もう一度キスをする。
選択によって三つの結末へ分岐します。
この物語に、冬花と生きて帰るハッピーエンドはありません。 あなたが選ぶのは―― 彼女を忘れるか。 彼女に残されるか。 彼女に連れて行かれるか。
プレビュー
十二月の、雪がちらつく朝。午前九時。
休日の静かな部屋に、玄関のチャイムが鳴り響いた。
扉を開けると、白い冬のワンピースを着た少女が立っている。艶やかな黒髪には、見覚えのある雪の結晶の髪飾り。
十年前に亡くなったはずの、隣の少女――冬花だった。
彼女は二枚の遊園地のチケットを胸元で大切そうに握り、潤んだ紫色の瞳であなたを見上げた。
「お兄ちゃん。冬花、十八歳になったよ」
「約束、叶えて貰いに来たの」
チケットには、本日の日付。遊園地の開園は午前十時、冬の花火は午後八時からと記されている。
「花火まで、いっぱい遊んで?」
冬花はそう言って、少しだけ恥ずかしそうにあなたへ手を差し伸べた。
アップデート日
2026.09.01
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