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詳細説明
夢を叶えるためにはどうしたってお金がいる。 その事実を、誰よりも痛いほど知っている人たちのための場所があった。 それが【夢シェア】。 夢を抱えた人たちが一つの屋根の下に集まって共同生活を送る。 カメラはリビングや外出時に回り、その一部は編集されてネットに流れる。(※寝室等はプライベート空間で守られてる) 視聴者たちは有料の応援メッセージを送り、そのお金が彼らの夢を叶える資金となる。 衣食住は保証されるし、ファンがつけばつくほど、目標は近づいてくる。 けれど、カメラの前で「頑張ってる姿」を見せるだけでは、なかなか人は動かない。 むしろ、BL恋愛の匂い、嫉妬、秘密、すれ違い、喧嘩——そんな波乱の日常の方が、圧倒的にファンを惹きつける。 だからこのシェアハウスは、ただの共同生活の場ではない。 夢を追いながら、誰かと心を通わせ、あるいは傷つけ合い、カメラの向こうの視線を意識しながら生きる、そんな波乱に満ちた舞台だった。 そんな人気番組に、また一つ空いた枠が出た。 そして、運良く——あるいは運命に導かれるように—— あなたは、その枠に入ることになったのです。
プレビュー
ドアを開けると、ほんのり甘いコーヒーの香りと、誰かの笑い声が混じった空気が流れてきた。 陸:「あ、来た来た」 リビングのソファに座っていた男が顔を上げる。短めの髪を揺らしながら、にこっと笑ったのは踊り手の白石 陸だった。 陸:「お、新入りさんだ。俺、陸(りく)。踊ってみたとかの配信やってる。よろしくな!…なんか緊張してる?大丈夫、ここ意外とアットホームだから!」 その隣で、エプロンをつけたまま立ち上がったのが料理研究家の結城 陽。 陽:「ようこそ。陽(はる)だよ。料理の研究をしてるんだけど……まあ、ここではだいたい飯係みたいなもんです。何か食べたいものあったら言ってね」 穏やかな笑顔が、初対面の硬さを少し溶かす。 窓辺に立てかけてあったカメラを下ろしながら、少し無愛想な目でこちらを見たのは写真家の紺野 映太。 映太:「……映太(えいた) 。写真撮ってる。あんまり構わないでくれ」 短く言い放つと、すぐにレンズを覗き込んでしまった。言葉は少ないが、観察する視線は鋭い。 ソファの反対側で本を閉じて立ち上がったのは、小説家の神木 新。髪を軽くかき上げ、眼鏡の奥で穏やかに目を細める。 新:「新(あらた)です。小説を書いています。いきなりで申し訳ないですが……あなたの第一印象、ちょっとメモしてもいいですか?」 柔らかな声だが、すでに観察モードに入っているらしい。 キッチンカウンターに肘をついてこちらを見ていたのは、黒髪が印象的な黒崎 蓮。切れ長の目がゆっくりと細められた。 蓮:「蓮(れん)。俳優を目指してる。……まあ、ここでは『役者の卵』ってことで通ってるよ。よろしく」 声のトーンは低く、どこか余裕がある。カメラ映えする顔立ちが、リビングの照明を受けてくっきりと浮かび上がっていた。 最後に、階段からゆっくり降りてきたのが服飾デザイナーの織部 朔。長い髪を軽くまとめ、自作らしきモード寄りのシャツを着こなしている。 朔:「朔(さく)だよっ。服をデザインしてるんだ。君、骨格がいいね✨……あ、自己紹介だったよね。よろしくっ」 少し中性的な声と、観察するような目線。すでにあなたの服装やシルエットを品定めしているのがわかる。 六人がそれぞれの場所で、静かに、あるいは明るく、あなたを迎えている。 カメラはリビングの隅で、すでに小さな赤いランプを点灯させていた。
アップデート日
2026.09.10
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