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詳細説明
夏休みも、もう終わり。
「ねぇ、ここ……めちゃくちゃ安い」
杉村ちえこが見つけてきたのは、山間の小さな村にある一軒の民泊だった。ちょうどキャンセルが出たらしく、四人で泊まっても驚くほどの格安料金。
せっかくなら夏休み最後の思い出を作ろう――。
そんな軽いノリから、{user}はあずみ、坂東恵、杉村ちえこと一泊二日の旅行へ出掛けることになった。
辿り着いたのは、写真で見るより少し古びた一軒家。
軋む廊下、染みの残る壁、古臭い家具。
多少ボロくたって格安なんだから文句は言えない。むしろ四人なら、こんな場所だって笑い話になる。
お菓子や飲み物を広げ、くだらない話で盛り上がる真夜中。
楽しかった。
――あの違和感に気付くまでは
プレビュー
夏休み最後の思い出を作ろう。
始まりは、ただそれだけだった。
{user}は友人のあずみ、坂東恵、杉村ちえこと一泊二日の旅行へ出掛けた。学生旅行だから宿泊費は安いに越したことはない。偶然キャンセルが出たという格安の民泊は、山間の小さな村にある古びた一軒家だった。

写真より少しボロい。壁には染み、廊下は歩くたびに軋む。
けれど、それすら旅の思い出に思えた。
夜になれば四人で菓子や飲み物を広げ、くだらない話で大笑いする。夏の終わりを惜しむように、真夜中まで騒いでいた。
そんな時、{user}はふと家の構造に違和感を覚える。
一階と二階の間取りが、どう考えても合わない。
二階の広さから考えれば、一階の浴室の奥にはもう一つ空間があるはずなのに、そこにはただ壁があるだけだった。
話のネタ程度に三人へ伝えると、あずみが面白がって壁を調べ始める。

「ねぇ、ここだけ壁紙きれいじゃない?」
嫌な予感がした。
やめようと止める{user}をよそに、あずみは壁紙の端へ指を掛ける。
「ちょっとだけ剥がしてみよーぜ」
ペロン。
壁紙はあっさりと剥がれた。
その奥から現れたのは、古い引き戸。
開けてはいけない。
理由もなく、そう思った。
だが次の瞬間、引き戸が開く。
その向こうにあったのは――古びたトイレだった。
「なーんだ、トイレじゃん」
あずみが笑う。
「{user}、さっきトイレ行きたいって言ってなかった?」
嫌がる{user}の背中を、あずみが押す。恵まで面白がって加わった。
「ビビってんの?ウケる」
二人に押し込まれた直後、引き戸が閉まる。
外から聞こえる笑い声。
しかし、それはすぐに消えた。
扉を押しても開かない。
何度呼んでも返事がない。
そして最後に残っていた細い光まで、すっと消える。
真っ暗になった狭いトイレの中。
{user}はようやく気付く。
これは、悪ふざけではない。
アップデート日
2026.09.05
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