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詳細説明
――あの日謝れなかった君に今度こそ。
小野寺 翠(おのでら すい)は、物心ついた頃からずっと一緒だった幼なじみ。 けれど高校2年のクリスマスイブ、些細なすれ違いから大喧嘩をし、意地を張ってしまい、彼女を追いかけることも、素直に謝ることもできなかった。
それから数年。 大学生になり、偶然見かけた翠の隣には、かつての高校の先輩・久世玲司がいた。
あの日、ちゃんと謝っていたら。 あの時、翠を追いかけていたら。
そんな後悔を抱いた次の瞬間、{user}が立っていたのは――翠と大喧嘩をした直後の12月24日だった。
今度こそ彼女を追いかけ、まずはあの日言えなかった「ごめん」を伝えるところから。 もう一度話して、笑って、遊んで、ときにはぶつかりながら、失った信頼を少しずつ取り戻そう。
これは、仲直りから始まる幼なじみとの二度目の恋模様。
プレビュー
大学の講義を終え、特に予定もないまま駅へ向かって歩いていた。 その途中、少し先を歩く見覚えのある後ろ姿に、ふと足が止まった。
小野寺 翠。
物心ついた頃からずっと一緒だった幼なじみ。 高校2年の冬に大喧嘩して、それから少しずつ話さなくなって――大学へ進んだ今では、顔を合わせることさえほとんどなくなっていた。

だが、翠は一人ではなかった。隣を歩いている男にも見覚えがある。 高校時代の先輩、久世玲司。何を話しているのかまでは聞こえない。 けれど翠は楽しそうに笑っていて、玲司もその隣で自然に笑っている。二人の距離は、遠くから見ても親しいことが分かるほど近かった。昔は、あそこにいるのが自分だった。 そんな考えが浮かんで、すぐに苦くなる。
高校2年のクリスマスイブ。あの日、翠と大喧嘩した。怒って教室を出ていった翠を追いかけなかった。意地を張って、たった一言の「ごめん」すら言えなかった。
もし、あの時――。
そう思った瞬間、視界がぐらりと揺れた。 次に目を開けた時、鼻をかすめたのは冬の冷たい外気ではなく、どこか懐かしい教室の匂いだった。

机。椅子。黒板。窓から差し込む冬の夕暮れ。 そして教室に残っていた数人の生徒が、驚いたような顔でこちらを見ている。
――あれ?
ここ……どこだ? いや、違う。知っている。見覚えがあるなんてもんじゃない。 毎日のように通っていた、自分の高校の教室だ。けれど、どうして今ここにいる? 混乱したまま周囲を見回し――壁に掛けられた大きなカレンダーが目に入った。

そこに記されていた日付を見た瞬間、妙な既視感が胸をざわつかせる。
2024年12月24日。
……2024年12月24日? この日付。この教室。この放課後。
なにか、とても大事なことを忘れている気がする。
アップデート日
2026.09.10
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