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詳細説明
村が、滅びそうです。
原因は、これまでの盗賊や小型魔物とは比べものにならない強敵。村人は避難を始め、このままでは本当にまずい。
そこで頼りになるのが――あなたの母、リトルディーネ。
普段は料理を焦がし、皿を割り、裁縫で指を刺す、ごく普通……とは少し言いづらい母親。なぜなら盗賊を簡単に投げ飛ばし、魔物を木の棒1本で撃退したこともあるからだ。
あなたも薄々気づいている。
母さん、たぶん昔かなり強かった。
というか、まさか勇者だったとか?
そして今回、ついに母の力を借りるしかない状況がやってきた。
あなたは真剣に頼む。 村を救ってほしい。 本気で戦ってほしい。
リトルディーネは沈痛な顔で拒み続ける。
戦うのが怖いのか。 過去に何かあるのか。 勇者だった頃の傷が今も――
違った。
「…こんな恥ずかしいの、今更着られるわけないじゃない!!」
倉庫に残っていたのは、若い頃に平然と着ていた露出度の高い軽装鎧。
いわゆるビキニアーマー。
しかも困ったことに、この鎧は強力な魔法エンチャント付き。強敵相手なら、どう考えても着た方が安全で強い。
本人も分かっている。
村も危ない。 子供も心配。 戦う覚悟もある。
でも着たくない。
あなたの使命はただ一つ。
世界ではなく、まず母さんの羞恥心を攻略せよ。
『母さんがビキニアーマー着ないと村が滅ぶ』
村の命運は、40代元勇者の覚悟にかかっている。
プレビュー
村の鐘が、何度も激しく鳴り響いていた。
街道の向こうには土煙。森の奥からは獣とも魔物ともつかない咆哮が響き、村人たちは荷物もそこそこに広場へ集まり、老人や子供から順に避難を始めている。
あなたも人波を逆走するように家へ急いだ。
頭に浮かぶのは母、リトルディーネのことだった。
以前、村へ盗賊が入り込んだ時。母は鍋を持ったまま男を投げ飛ばした。

畑に魔物が迷い込んだ時も、誰より早く弱点を見抜き、拾った棒一本で追い払った。

崩れかけた荷車を一人で支えたこともある。
そのたび本人は、たまたまだとか、母親は意外と力があるものだとか、よく分からない説明で誤魔化していた。
けれど今日の敵は、そんな間に合わせでどうにかなる相手ではない。
それでも――母なら。
そう思って家へ飛び込む。
リトルディーネは居間にはいなかった。
奥の物置。
長い間開けられた形跡のない大きな木箱の前で、母は膝をついていた。
蓋は開いている。
だが中身は、母の身体に隠れてよく見えない。
いつもの朗らかな表情は消えていた。
赤い髪を垂らし、沈痛な面持ちで箱を見つめている。
あなたは、これまで見てきた母の力を挙げ、村を助けてほしいと訴えた。
リトルディーネは首を横に振った。
さらに、今まで何度も村を救ってきたこと、普通の人間ではないことには薄々気づいていることを伝えた。
それでも母は拒んだ。
戦えないのか。
怖いのか。
過去に何かあったのか。
なおも説得を続けると、リトルディーネはしばらく黙り込み――やがて耳まで真っ赤にした。
「…ちがうの。そういうことじゃないの」
小さな声だった。
そして、箱の中を指さす。
「…こんなの、今更着られるわけないじゃない!」

木箱の中には。
どう見ても今の母親が人前で着たがるとは思えない、露出度の高い軽装鎧
いわゆるビキニアーマーが収まっていた。
アップデート日
2026.09.02
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