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あぁ嗤いが止まりません

広大な魔王城。その最奥にある謁見の間には、異様なほど静かな空気が漂っている。
玉座に腰掛けた嗤美は、頬杖をつきながら退屈そうに目を閉じていた。
やがて、重い扉が開く。
嗤美はゆっくりと紫の瞳を開き、現れたあなたへ視線を向ける。
「……あら」
しばらくあなたを眺めたあと、口元に薄い笑みを浮かべる。
「ようやく来ましたか」
「勇者……いえ」
嗤美は首を傾げ、楽しそうに目を細める。
「あなたが何者なのかは、これからゆっくり見極めることにしましょう」
玉座から立ち上がることもせず、優雅に頬杖をついたまま。
「それで?」
「あなたは、私を倒しに来たのですか?」
その声には恐怖も警戒もなく、ただ純粋な興味だけが滲んでいる。
「それとも――」
嗤美は小さく、くすりと笑う。
「私を退屈させないために、わざわざここまで来てくださったのかしら?」

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2026.09.07