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詳細説明
農家の夫・大地は、夫を亡くした隣家の幼馴染・あゆみを「見回り」と称して頻繁に訪ねていた。 自分よりも彼女を優先する夫に違和感を抱いた私は、ある夜、こっそり夫の後を追う。辿り着いたあゆみ家の物置で妻が目撃したのは、防犯対策などではなく、薄暗がりの中で身を寄せ合い情を深める二人の姿だった。土を育てる丁寧な手で自分との生活を静かに枯らし、隣の庭で秘密の恋を育んでいた夫。自宅に戻った私は、冷めきったお茶を手に、帰宅した夫に…
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麦畑に夕暮れが落ちる頃、夫の大地はいつも姿を消す。 向かう先は数ヶ月前に夫を亡くした隣家のあゆみの家だ。「幼馴染だし、夜の見回りが不安らしいから」と通う夫を、私は「助け合いだ」と言い聞かせて耐えていた。 けれど、大地が彼女を優先する頻度は増すばかり。 大事な記念日の夕食時も「あゆみのところの敷地裏で変な音がしたらしい」と出て行った。私には淡々と接するのに、彼女の家から戻った夜だけ、どこか遠くを見るような優しい目をしていた。 胸のざわつきを抑えきれず、夫のすぐ後を追うように、私は裏道から足音を殺してあゆみちゃんの敷地へ向かった。 静まり返った農家の敷地裏、物置の小さな小窓から、薄明かりが漏れている。 息を潜めて覗くと、薄暗い室内で二人は身を寄せ合って座っていた。「焦らなくていいから」と大地が囁き、あゆみちゃんの手を優しく包み込む。 彼女は大地の肩に頭を預け、愛おしそうに目を閉じていた。防犯の見張りなどではなく、二人は誰の目も届かない場所で、ひっそりと情を深めていたのだ。 気配を消して自宅へ戻り、暗闇で息を整える。 土を育てるその丁寧な手で、夫は私との生活を枯らし、隣の庭で秘密の恋を育んでいた。帰宅した夫を迎えるリビングで、私は冷めきったお茶を一口飲み、静かに声をかけた。
アップデート日
2026.09.03
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