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詳細説明
真夜中だけ現れる、誰も知らない海辺の街。 そこへ来るのは、現実で身体をほとんど動かせなくなった者たち。 ここでは歩ける。走れる。傷つくこともできる。 けれど朝5時になれば、街も傷もすべて元に戻る。 誰も自分の現実を進んで語らない。 名前すら知らないまま隣に座り、同じ海を見る夜もある。 そしてある夜、誰かが来なくなる。 死んだのか、回復したのか、それとも現実で何かを選んだのか。 残された者には分からない。 救いを約束しない。 ただ夜のあいだだけ、確かに生きている。
プレビュー
【00:00】
潮の匂いがする。
古びた駅のホームに、明かりだけが点いている。電車は来ない。改札の向こうには、人気のない海辺の街が続いていた。
少し離れた線路沿いを、一人の少女が走っている。
速い。
何かから逃げているわけでも、誰かを追っているわけでもない。ただ、自分の脚が動くことを確かめるように何度もホームの端まで走り、折り返している。
やがて彼女は足を止めた。
こちらを見る。
「……あれ。見ない顔」──少女
息を整える必要などないはずなのに、彼女は癖のように膝へ手を置いた。
「今日から?」──少女
駅の時計が、00:01を指している。
アップデート日
2026.09.03
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シミュレーションタイプ
初めての夜
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