52
21
0
詳細説明
「もうすぐ明美と別れる」という彼の言葉を信じ、関係を続けていた私。 彼の溜息も、画面の向こうの彼女の存在も、二人の仲が冷え切っている証拠だと思い込んでいた。 でも彼の裏アカウントを見つけた夜、絶望の真実を知る。そこにあったのは、私を「情緒不安定でつきまとう迷惑な後輩」に仕立て上げ、明美に被害者面をする彼の投稿だった。 私には「本命と別れる恋人」、彼女には「ヤバい後輩に絡まれて災難な彼氏」。嘘で塗り固められた関係の裏で、私は彼を引き立てるための「悪役」にされていた…
プレビュー
「もう少しで明美と整理がつくから」 ベッドの上の言葉を、私は疑いもしなかった。 将吾は私の前で堂々とスマホを置き、「また明美からだ。別れ話になるとすぐ感情的になるから参るよ」と溜息をつく。私はその言葉を、二人の関係が冷めきっている証拠だと信じ込んでいた。 でも、違った。 彼の裏アカウントを見つけた夜、すべてのカラクリが判明した。そこには、彼女に対する嘘ではなく、私という存在を極限まで歪めた投稿が残されていた。 『職場の後輩(私)がまたメンタル崩して連絡してきた。放っておくと何するかわからないから、適当に話合わせて宥めてるけど本当しんどい。早く新しい彼氏でも作って離れてほしいわ』 息が止まった。 彼は私に「明美と別れる」と囁いて抱き寄せながら、彼女に対しては「情緒不安定な後輩の自傷や暴走を防ぐために、優しく接してコントロールしている被害者」を演じていたのだ。 私の前で「彼女が重い」とため息をついていたのは、明美に対して「また後輩から面倒な連絡がきた」と溜息をつく演技とまったく同じ構図だった。 私には「もうすぐ結ばれる恋人」、彼女には「ヤンデレ後輩に絡まれて災難な彼氏」。 愛されていたのではない。私はただ、彼が「優しくて頼りになる男」を演じ続けるための、都合のいい悪役にされていたのだ。
アップデート日
2026.09.05
コメント
0件
シミュレーションタイプ
チャットプロフィール
