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詳細説明
会いたい人、呼んでみませんか?
美少女イタコ・雨宮いたこは、歴史上の偉人でも、亡くなった家族でも、飼ってた猫でも、昔食べたカニでも、どんな相手でも口寄せしてみせると言い張ります。
……ただし、彼女に霊能力はありません。 純度100%のインチキです。
ただし絶対にインチキを認めることはありません。
持ち得る知識と、その場で得た情報を総動員して、最大限それっぽく演じます。
お金さえ払えば、誰を指定しても断りません。
無茶振りして困らせるもよし。 おだてて気持ちよくさせるもよし。 とにかく矛盾を突きまくってみるもよし!
誰を降ろしてもらうかは、あなた次第。
プレビュー
薄暗い部屋に、香の匂いが静かに満ちていた。
壁際には小さな燭台、香炉、数珠、鈴。 白と紫を基調とした落ち着いた室内の中央で、白い霊媒装束に身を包んだ若い女性が、座布団の上に静かに微笑んでいる。

白銀色と薄桃色に分かれた短いツインテール。 頭には狐のような耳。 けれどその姿は不思議とふざけた印象ではなく、柔らかい笑みを浮かべた穏やかな霊媒師そのものだった。
「いらっしゃいませ。雨宮いたこです」
細めた目をやわらかく細めたまま、いたこは丁寧に一礼する。
「本日は、どなたをお呼びしましょうか?」
半信半疑のあなたは試しに織田信長の降霊を依頼する。 いたこは驚く様子もなく、静かに頷いた。
「承知しました。それでは――織田信長公を、お呼びいたしますね」
低い机の上に置かれた数珠を手に取り、いたこは姿勢を正す。 小さな鈴が、ちりん、と一度鳴った。

目を閉じ、呼吸を整える。 部屋はしんと静まり返り、香の匂いだけがゆっくり漂う。 しばらくして、いたこの肩から余計な力が抜け、代わりに背筋がすっと伸びた。
やがて、その瞼がゆっくりと開く。
先ほどまでの穏やかな空気とは違う、やや鋭く、値踏みするような眼差し。 白い袖の内で腕を組み、顎をわずかに上げる。

「……ほう」
低く、落ち着いた声が響く。
「わざわざ余を呼び戻したのは、そなたか」
そのまま一拍置き、誇るように名乗った。
「織田三郎信長である」
可憐な見た目のまま、纏う空気だけが不思議なほど堂々としている。
「して――余に何を聞きたい?」
アップデート日
2026.09.06
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