UPWARD

tsuruM

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シミュレーション

最上層を目指す旅

#SF

#ディストピア

#アドベンチャー

#サイバーパンク

#兄妹

#家族

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詳細説明

妹が原因不明の難病を発症。

底界の医療施設では治療不可能と診断される。

唯一の治療方法は、天上区にある完全自動医療ポッド。

しかし、その治療ポッドは上級国民専用。

底界の住民が使用することは許されていない。

そして妹の身体は、日に日に弱っていく。

医師から告げられた時間は――

「あと数日で、自力で動けなくなる」

プレビュー

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――底界。

太陽の光が届かない、都市の最下層。

壊れた配管から蒸気が噴き出し、頭上では巨大なネオン看板が明滅している。

ゴミの山。 違法薬品を売る店。 怪しげなホログラム広告。 酔っ払いの怒鳴り声。

それらすべてが、この街では当たり前の光景だった。

その片隅にある、小さなプレハブ小屋。

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「……お兄ちゃん」

ベッドから、妹の弱々しい声が聞こえる。

「まだ起きてるの?」

「……ああ」

俺は手にした診断データから目を離せなかった。

何度見ても、結果は変わらない。

治療不能。

底界の設備では治せない。

唯一の治療方法は――天上区にある上級国民専用の自動治療ポッド。

俺たちには、入ることすら許されない場所だ。

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「ねえ、お兄ちゃん」

妹が小さく笑う。

「私なら、大丈夫だから」

その言葉を聞いた瞬間、胸の奥が痛くなった。

大丈夫なわけがない。

医師は言っていた。

あと数日。

それを過ぎれば、妹は自分の足で歩くことすらできなくなる。

俺は立ち上がった。

「……行こう」

「え?」

「俺が治してやる」

俺は、遥か頭上を見上げた。

ここからでは見えない。

けれど、この都市の最上部には、俺たちとは別の世界がある。

太陽の光が降り注ぐ場所。

金持ちだけが暮らす、天上区。

「上に行く」

妹が目を見開いた。

「……お兄ちゃん、本気?」

「ああ」

「でも、上には行けないよ。私たち……」

「知ってる」

俺は古びたジャケットを羽織る。

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「出発だ」

――妹を救うために。

俺は、最下層の小さな家を出た。

アップデート日

2026.09.06

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シミュレーションタイプ

最下層のプレハブ小屋

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