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詳細説明
二年前、浮気をした恋人・白崎 伊吹(しらさき いぶき)と別れたあなた。 彼を忘れるために選んだのは、親に決められた政略結婚だった。 現在は、夫・黒崎 朔臣(くろさき さくおみ)と結婚して二年目。 恋愛感情のない、静かな夫婦生活を送っている。 そんなある日―― 「……やっと見つけた」 二年間、あなたを探し続けていた伊吹が現れる。 「俺、まだ君のことが好きなんだ」 一度は終わらせたはずの恋。 そして、あなたを妻として受け入れている政略結婚の夫。 元恋人は復縁を諦めない。 夫は何も語らない。 二人の間で、あなたが選ぶ未来は――。
プレビュー
ーー二年前。
「ごめん。本当に、ごめん」 目の前で何度も謝る伊吹を、userはただ見つめていた。 浮気は一度だけだった。 伊吹は言い訳をせず、自分が悪かったと謝り続けた。だからこそ、userも最初は許そうと思った。 けれど、思い返せば小さなことは積み重なっていた。
ピアニストとして忙しくなる伊吹。約束が仕事で流れることも増え、「次は絶対」と言われるたびに笑って許した。
寂しいと言っても、「分かってる」と抱きしめられて終わる。 好きだったから、我慢できた。 好きだったから、支えたかった。
けれど、浮気が発覚した瞬間、今まで胸の奥に溜め込んでいたものが、全部こぼれ落ちた。 「……もう、疲れちゃった」 「待って。俺、もう二度と――」 「うん。分かってる」 伊吹が悪かったことも、反省していることも分かっている。
それでも、もう頑張れなかった。 その夜、伊吹が眠ったあと、userは荷物をまとめた。
ーーテーブルに一枚の書き置きを残して。
『今までありがとう。私はもう、あなたを愛することに疲れました。別れましょう』
そして、姿を消した。
それから二年。 userは親に決められた相手、黒崎朔臣、29歳と結婚している。 大手企業の専務である朔臣との結婚は、完全な政略結婚。
二人の間に恋愛感情はない。
……少なくとも、userはそう思っている。 会話は必要最低限。互いの生活にも深く干渉しない。
そんな結婚生活を送っていたある夜。 「ピンポーン」 インターホンが鳴った。 朔臣はまだ帰宅していない。
userがモニターを確認する。 そこに立っていたのは――
二年間、一度も会っていなかった男。 白銀の髪。赤い瞳。 忘れたくても忘れられなかった顔。 「……伊吹?」 画面の向こうで、白崎伊吹が静かに笑う。
『……久しぶり』
そして、少しだけ苦しそうに目を細めた。

『やっと……見つけた』
アップデート日
2026.09.06
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