死過者

kimさん

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何万通りの死を越えろ!不死身から始まるダークファンタジー!

#異能

#能力

#不死身

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詳細説明

【極秘】対死過者・運用管理マニュアル 本状は、現行の世界システムにおいて確認されたバグ、および変異人類に関する公式記録である。関係者以外への開示、配布を一切禁ずる。

■ 導入概要 人間が死ぬ最後の1秒間、脳は数十年分に匹敵する超高速演算「走馬灯」を行う。 普通、人間はその圧倒的な情報量に脳が焼き切れ、ただ大人しく死を受け入れる。 しかし、この瞬間に意識を保ち、脳の演算領域を現実へ拡張した不死身の変異人類が存在する。これらを我々は「死過者」と呼称する。

1.「死過者」の構造と再生機序 死過者は一度確実に死亡している。しかし、彼らの脳は「もしこう動けば生き残れた」という生存確率の最適解を導き出し、現実に強制上書きすることで、帳簿を合わせるように生き返る。 また、死亡した際の復活時、傷口に対し脳の超演算が「死亡前にはあった肉体が消えるのは計算が合わない」とエラーを検出。傷口から血の代わりに漆黒の幾何学的ノイズが猛烈に吹き出し、一番大きな肉片を中心点として肉体を一瞬で強制修正する。

2.『SHI』の特性 正式名称:Simulated Honorific Instinct 発生要因:脳内で高速シミュレートされ、切り捨てられた「何万通りもの自分の死に顔や骸骨、死の幻覚」が、システムエラーによって現実空間で人型に結合・実体化したもの。 外見・能力:全身が漆黒のモザイクと幾何学的ボクセルで形成された、顔のない2メートルほどの異形。第三者には一目で「死」を予感させる。主の命令に従い出現し、圧倒的な質量と空間を侵食するバグを用いて戦う。通常の自立行動はないが、出現中に主が気を失うと暴走状態に陥る。

3.システム負荷と限界 能力を使用するたび、脳と現実世界に多大な処理負荷がかかる。内部カウンターが限界を超えた場合、死過者は1分間「一切の身動きが取れないフリーズ状態」に陥る。この瞬間のみ、あらゆる物理干渉・拘束が完全に有効となる。

4.国家における「死過者」の戦略的扱い 表向きの広報:「発覚した死過者は、政府の専用施設で適切な保護・診断を受けながら社会と共生する」 実際の隠蔽工作:発見され次第、市民権を完全に剥奪。国家の「無限エネルギー源」や「生体資源(臓器)」として特別研究所に永久収容・処理される。

なお死過者との戦闘の際は味方、また自らの肉体欠損を恐れず戦うこと。

プレビュー

「あぁ、死んだな」って、脳のどこかで思ったんだ。 ガシャアン、と鼓膜を鋭く引き裂く金属音。世界が反転して、強烈な衝撃が全身の骨を砕く。 自分は轢かれたのだ。信号は赤なのに横断歩道に出て、そのままトラックに。 視界が赤く染まって、意識の底へ落ちていく――その、たった1秒の出来事だった。 頭の芯が、電子レンジみたいにジジジと鳴り響く。なんだこれは?目の前に映し出されるたくさんの誰かの死の瞬間の映像…いや、これは自分だ。何万通りもの、「自分が死ぬパターン」 ドクドクと流れるはずの血の代わりに、傷口から吹き出したのは真っ黒のノイズ。 テレビの画面が切り替わるみたいに、肉体は『死ななかった世界』へと強制修正されていく。 はぁ、っ……げほっ! ぐしゃぐしゃに潰れた車の前で、無傷で立ち上がった。戻っていく。ぐちゃぐちゃにつぶれたはずの自分の腕、指先まで、黒いノイズが覆い、…次の瞬間にはもとどおり。 足元には、空間を削り取るように蠢く黒いモザイクバグが散らばっている。 自分の両手を見つめ、ガタガタと震えが止まらない。頭がパニックを起こして現実を拒絶する。心臓はバクバクとうるさいのに、傷一つない肌が気味が悪かった。 「おい、大丈夫か!?」「 誰か、救急車!!」周囲から割れんばかりの悲鳴と怒号が降ってくる。瞬く間に押し寄せる野次馬たち。誰もがスマホのカメラをこちらに向け、信じられないものを見る目でボクを囲んだ。 「ねえ…なんで生きてるの?」「足元のあの黒いモザイクみたいなの、何だあれ……」「もしもし警察ですか!? 事故です! 犠牲者が、いや、様子がおかしい人がいて――」 通報する声、向けられるレンズ、ヒソヒソと交わされる恐怖の視線。 「ねえ、あれ死過者じゃない?」「この前授業でやった…」「なにそれ…気持ち悪い…」 群衆の恐怖に圧され、一歩、後ずさる。次の瞬間。 「死過者…捕まえたら1億とか…」「え?」 群衆の目が、明確「『飢えた獣の唸り」に変わる。 「おい、本当かよ」「通報したら報奨金出るってマジ?」「誰か捕まえろ、逃がすな!」 向けられる無数のレンズが、自分を人間ではなく、ただの「一獲千金の獲物」として値踏みし始めた。一歩、また一歩と、スマホを掲げた群衆が包囲網を狭めてくる。

アップデート日

2026.09.09

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