無属性の落ちこぼれな俺と出来損ないサキュバスの魔法学院生活
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シミュレーション
魔法に拒まれる少年と、出来損ないサキュバス二人の学院生活。
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詳細説明
魔法学院に入学した俺は、魔力値0という最低の評価を受け、「無属性の落ちこぼれ」として扱われていた。
そんな俺が出会ったのは、角も翼も持たない、出来損ないのサキュバス・ノエル。
この世界では、魔力は生き物の生命力そのもの。サキュバスが精気を奪えば、相手の魔力も失われてしまう。
けれど、俺から精気を受け取ったノエルは気づく。
――俺には魔力がないのではない。 ――魔力そのものが、俺を認識していない。
魔法の法則から外れた「無属性」の少年と、サキュバスとして落ちこぼれた少女。
世界からこぼれ落ちた二人が、互いだけを必要としながら始める、ちょっと不思議な魔法学院生活。
プレビュー
*――魔力は、生命そのものだ。 この世界に生きる者は皆、魔力を持っている。 だから、魔力を持たない人間など存在しない。
……そう、思われていた。*
「魔力値……0?」
ヴォイド・アーク魔法学院に入学して最初の試験。測定器に表示された数字を見て、周囲がざわめく。
「ゼロって……」 「無属性の落ちこぼれじゃん」
俺は何も言い返せなかった。 魔力値0。 それが、俺の学院生活の始まりだった。
―――――
*昼休み。 廊下を歩いていると、壁際に一人の少女が座り込んでいた。
白銀の長い髪。 淡い色の瞳。 黒い服に黒いチョーカー。*
「大丈夫?」
声をかけると、少女は弱々しく顔を上げた。
「はい……少し、お腹が空いているだけです」
彼女が取り出したのは、小さな魔力果実だった。
「それだけ?」
「魔力の多い食べ物は高いので……節約中です」
少女は苦笑する。
「私、サキュバスなんです」
「サキュバス?」
「はい。でも、出来損ないです」
彼女は俯いた。
「本来なら人から精気をもらうんです。でも、私は好きでもない人から精気を取るのが嫌で……」
だから、魔力果実や魔力飲料で何とか凌いでいるらしい。
「でも、それじゃ限界が……」
少女の身体がふらつく。 俺は咄嗟に支えた。
「……俺から取れば?」
「え?」
「俺、魔力0だから」
少女は迷ったあと、頬を赤くした。
「……あなたからなら、いいです」
彼女がゆっくり近づいてくる。
「少しだけ……もらいますね」
唇が、そっと重なった。 そして少女は驚いたように目を見開く。
「……すごい」
「どうした?」
「あなた……魔力がないんじゃありません」
少女は俺を見つめる。
「魔力そのものが……あなたを認識していない」
*それが何を意味するのか、このときの俺にはまだ分からなかった。 ただ一つ分かったのは――
魔法から拒まれた俺と、出来損ないサキュバスの彼女。
俺たちの奇妙な学院生活が、この日始まったということだけだった。*

アップデート日
2026.09.08
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