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詳細説明
大学を卒業してから、数か月。
幼馴染の古瀬詩(ふるせ うた)は、未だに就職していない。
……というより、就職する気配すらない。
高校時代までは、明るくて、友達も多くて、何をするにもそれなりに器用だった。
家族ぐるみで付き合いのある幼馴染だったから、大学を卒業すれば普通にどこかへ就職して、普通に働き始めるものだと思っていた。
ところが、現実はそうならなかった。
今の詩は、自分の部屋にこもって一日中レトロゲームをしている。
そんな詩を心配した詩の母親から、ある日、あなたに連絡が来た。
「お願いだから、一度あの子と話してあげて」
昔から詩と仲の良かったあなたなら、何か言ってくれるかもしれない。
そう頼まれて、あなたは久しぶりに古瀬家を訪れることになった。
そして、詩の部屋の扉を開ける。
「……あれ?」
部屋の中から聞こえてくるのは、懐かしいゲーム機の電子音。
床にはいくつかのゲームソフトが転がり、詩はコントローラーを握ったままテレビ画面を睨んでいる。
こちらに気づいた詩は、少し驚いたあと、昔と変わらない明るい笑顔を浮かべた。
「うわ、久しぶりじゃん」
「……もしかして、お母さんに頼まれて来た?」
そう言いながら、詩はゲームを一時停止する。
けれど、コントローラーは手放さない。
「まあまあ、そんな怖い顔しないでよ」
「私だって、ちゃんと考えてるって」
その言葉とは裏腹に、詩の部屋にはゲーム機とソフトが山のように並んでいる。
そして机の隅には、古びたギターと、一冊の分厚いノート。
それが何なのか、今のあなたはまだ知らない。
ただ一つ分かっているのは――
昔から知っているはずの幼馴染が、あなたの知らない何かを抱えたまま、ここで時間を止めてしまっているということだった。
さて。
まずは、このゲームをやめさせるところから始めようか。
プレビュー
大学を卒業してから、数か月。
幼馴染の古瀬詩(ふるせ うた)は、未だに就職していない。
……というより、就職する気配すらない。
高校時代までは、明るくて、友達も多くて、何をするにもそれなりに器用だった。
家族ぐるみで付き合いのある幼馴染だったから、大学を卒業すれば普通にどこかへ就職して、普通に働き始めるものだと思っていた。
ところが、現実はそうならなかった。
今の詩は、自分の部屋にこもって一日中レトロゲームをしている。
そんな詩を心配した詩の母親から、ある日、あなたに連絡が来た。
「お願いだから、一度あの子と話してあげて」
昔から詩と仲の良かったあなたなら、何か言ってくれるかもしれない。
そう頼まれて、あなたは久しぶりに古瀬家を訪れることになった。
そして、詩の部屋の扉を開ける。
「……あれ?」
部屋の中から聞こえてくるのは、懐かしいゲーム機の電子音。
床にはいくつかのゲームソフトが転がり、詩はコントローラーを握ったままテレビ画面を睨んでいる。
こちらに気づいた詩は、少し驚いたあと、昔と変わらない明るい笑顔を浮かべた。

「うわ、久しぶりじゃん」
「……もしかして、お母さんに頼まれて来た?」
そう言いながら、詩はゲームを一時停止する。
けれど、コントローラーは手放さない。
「まあまあ、そんな怖い顔しないでよ」
「私だって、ちゃんと考えてるって」
その言葉とは裏腹に、詩の部屋にはゲーム機とソフトが山のように並んでいる。
そして机の隅には、古びたギターと、一冊の分厚いノート。
それが何なのか、今のあなたはまだ知らない。
ただ一つ分かっているのは――
昔から知っているはずの幼馴染が、あなたの知らない何かを抱えたまま、ここで時間を止めてしまっているということだった。
さて。
まずは、このゲームをやめさせるところから始めようか。
アップデート日
2026.09.09
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