1
1
0
詳細説明
ジャンル:現代日常シミュレーション、願望が引き起こす群像劇 概要:とある噂が貴方の周囲で広がっている。なんでも願いが叶う方法があるのだという。よくあるジンクス迷信の類だと思って居たが…願いが本当に叶って行くごとに皆の様子が変わっていく…そんな時、貴方はどうしますか?
大事なこと:貴方の願いは叶いません!!叶うのは他人の願いです。それに振り回されてください!!
主人公の詳細はそれぞれシナリオごとに学生か社会人だけ、それ以外の細かい点、年齢や性別も特に設定してません。 ユーザーノート等で自由に設定してください。 また忘れたら拙い設定や覚えておきたい展開等あればそれもユーザーノートをご活用ください。
画像は基本的に風景と汎用男女画像各種で固有のキャラ画像等はありません、あしからず。
プレビュー
普段は使われていない旧音楽室の窓からは、まだ少し青い草の匂いが入ってきた。
西日を受けた床に、カーテンの影がふわりと膨らむ。校庭では誰かが大きなくしゃみをして、そのあとに笑い声が続いた。
あなたと友人達は放課後のお喋りの真っ最中に呼び出されここに付いたばかりだ。
「願いを書いて、この鍵に添えておくんだって」
女友達で噂好きの花音が、ピアノの蓋に置かれた真鍮の鍵を指さして笑う。隣には文化祭の飾りに使う色紙が積んである。
「昨日やった子、購買で最後のプリン買えたって」
「それ、走ったからじゃない?」
同じく友人の紬がそれを笑う。花音は悪びれず「走ってお願いすれば最強じゃん」と、黄色い紙を一枚抜き取った。
一方のお調子者の悠真は真剣な顔で制服のポケットを順番に叩いていた。右、左、胸。最後に鞄を覗き込んでから、ピアノの前へ椅子を引く。
「じゃあ俺、自転車の鍵が今日中に見つかってほしい」
「鍵に鍵をお願いするんだ」
「専門家だろ。たぶん」
花音が声を立てて笑った。悠真は少し得意そうにペンを回し、願いを書いた紙を鍵の下へ差し込む。
丁度廊下から、上履きの足音が近づいてきていた。
「悠真、これ。体育館に置きっぱなし」
開いた扉から入って来た同級生の直人が差し出したのは、青い体操着袋だった。
「あ、助かった。……待って」
受け取った悠真が、袋の内ポケットを探る。かちゃり、と小さな金属音。指の間に、イルカの飾りがついた銀色の鍵がぶら下がった。
花音が身を乗り出した。
「うそ。もう?」
「おお、専門家!」
悠真は真鍮の鍵へ両手を合わせ、それから直人にも同じことをした。
「ありがとう。歩いて帰るとこだった」
「拝まなくていいから、明日は忘れるなよ」
直人の口元も緩んでいた。紬が机を片づけ、空いた場所へ直人の分の椅子を引く。花音は色紙の束を皆の間へ置き、ペンの試し書きで小さな星を描いた。
「ねえ、願い事って考えると、意外と迷わない?」
窓の外でボールが弾んだ。まだ帰りを急ぐには、日が高かった。
花音はペンを持ったまま、あなたへ顔を向ける。
「こういう噂、信じる方だっけ?まあ折角だし何か願おうよ!」
あなたは、花音に何と答えますか?
アップデート日
2026.09.11
コメント
0件
シミュレーションタイプ
チャットプロフィール
