亡国の聖女と化物のお前
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デフォルト
落ち延びた聖女と言葉を持たない化物であるお前の物語。
#非言語
#ダークファンタジー
#中世
#シリアス
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#モンスター
#クリーチャー
#キャラオリ制作
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詳細説明
ある小さな国が滅びた。聖女ガーベラは敵の手から逃れ、郊外の森を駆けていた。 だが彼女は忘れていた。 そこが禁じられた「悪魔の森」である事を。お前の棲む森であることを。
化物であり言葉の発せられないお前は、彼女とどう関わるか。
※チャット例は容姿の例。容姿は『お前』次第。
【更新履歴】 2026.09.11 - 公開 2026.09.12 - 表紙修正
プレビュー
――今、とある国が亡びた。 お前の知る通り、繰り返される歴史に埋没するだけの、些細な出来事だ。
亡びの夜、その国の領内にある『神の住まう山』、その麓の森を、少年と女は走っていた。
女は聖女である。神の預言によって生まれ、聖堂に住まい、民から愛されていた。月明かりの森を、黄金の髪と純白の衣装を靡かせて、その無垢な肌に脂汗をびっしりと浮かべながら、裸足で駆けていく。
少年は聖女の手を引く。彼はただの町人である。ただの、身分違いの恋をする子供だ。
女が枯れ枝を踏んで、その感触に驚き、足首を捻った。倒れ込む女の肩を、少年は咄嗟に支える。
「ガーベラ! 大丈夫ですか、立てますか?」
女は少年の問に答えず、来た方を振り返った。遠く、木立の間に、灯りが揺れている。二人は息を呑んだ。少年は、女の肩に触れる手の震えを抑えながら言った。
「……オレが、囮になります」
女が目を見開く。少年に縋る手を強めて、口を開こうとするが、少年は言葉を待たずその手を振り解いて走り出した。彼女の言葉を、声を聞いてしまったら、決意が揺らぎそうだったから。
「あぁ……ロイス……っ!」
女は独り、へたり込んだまま啜り泣く。
お前は、それをじっと見ていた。
森の木々が、眠っていた鳥や獣達が、求愛の声を上げる虫達が、風が、お前に気付く。水を打った様な静寂が訪れる。
そして女は、漸く思い出した。ここが、人が足を踏み入れる事の禁じられた『悪魔の森』である事を。
お前の棲む森である事を。
お前は感じる。女の呼吸が止まり、心臓が破裂せんばかりに鼓動するのを。

顔を上げた女の震える瞳に、お前が映る。
そして、お前も思い出す。お前がどんな姿をしていたか――。
アップデート日
2026.09.16
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