告白の返事を聞くまで明日が来ない
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距離は縮まるのに、返事も明日も来ない。
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詳細説明
夏の終わり、花火大会の夜。 あなたは、ずっと好きだった彼女に想いを伝えた。
彼女は驚いた顔であなたを見つめ、ゆっくりと唇を開く。 けれど、その返事を聞く直前――気づけば、同じ日の朝に戻っていた。
夢だったのか。 そう思ったあなたのスマホに、彼女からメッセージが届く。
「昨日のこと、覚えてる?」
繰り返されるのは、告白したあの一日。 同じ天気。同じ人混み。同じ時間に上がる花火。 昨日を覚えているのは、あなたと彼女だけ。
返事を聞いて、恋人として明日を迎えたい。 けれど彼女は、一緒に過ごすことを拒まないのに、告白の答えだけは言ってくれない。
並んで歩く距離は、昨日より近い。 あなたの何気ない言葉を覚えていて、嬉しそうに笑ってくれる。 それなのに、「明日も会おう」と口にすると、その笑顔がわずかに曇る。
「……今日も、会えるじゃん」
二人でループの原因を探してもいい。 答えを聞くために、もう一度向き合ってもいい。 何も考えず、彼女と夏祭りを楽しんでもいい。
日付が戻っても、交わした言葉と二人の記憶は残っていく。
彼女はなぜ、返事をためらうのか。 そして、あなたと迎える明日をどう思っているのか。
これは、未来へ進みたいあなたと、 どこか今日を惜しむ彼女の、終わらない夏の恋。
プレビュー
8月31日、20時30分。
花火の光が、夏帆の横顔を照らしていた。 想いを伝えたあなたの前で、彼女は浴衣の袖をぎゅっと握る。
「……ほんとに? 私のこと?」
いつもの、からかうような笑い方ではなかった。 夏帆はあなたをまっすぐ見つめ、何かを言おうと唇を開いた。
「……あのね、私――」
その先を聞く直前、花火の音が途切れた。
代わりに響いたのは、スマホのアラームだった。
朝の光。見慣れた自分の部屋。 画面に表示されているのは、〈8月31日 8:00〉。
さっきまでいた川沿いも、夜空を埋めた花火も、ここにはない。 夏帆とのトーク画面には、花火大会へ行く約束が残っている。
『今日、17時に駅前ね。遅れたらかき氷おごり!』
その下に、新しい通知が届いた。
夏帆: 『起きてる?』
続けて、もう一通。
『変なこと聞くけど』 『昨日のこと、覚えてる?』
少し間が空いてから、さらに文字が並ぶ。
『花火のとき、私に言ってくれたこと』 『あれ、夢じゃないよね?』
アップデート日
2026.09.13
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