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詳細説明
幼い頃、軍の制圧作戦に巻き込まれ、脳と神経に致命傷を負ったあなた。命を救うために施されたのは、医療用電脳ユニットを脳へ組み込む緊急手術だった。
それから年月が経ち、あなたにとって電脳ユニットは身体の一部になった。けれど、それは永久には動かない。定期的な交換がなければ接続は不安定になり、やがて生命維持そのものが危うくなる。
安定稼働期間――残り90日。
交換さえできればいい。けれど軍事統治が続くこの世界では、医療技術も物資も軍の管理下。民間では交換用ユニットを簡単には手に入れられない。
彼らレジスタンスが望むのは、軍政を倒すことではない。軍の支配から距離を置き、自分たちの暮らしと最低限の自由を守ることだ。
あなたのそばには、三人の古い仲間がいる。
レジスタンスを率い、あなたを庇護する隊長ロウ。
調達や交渉を担い、昔からあなたが大好きなナギト。
あなたのユニットを診ながら、交換方法を探し続ける技師シキ。
そして軍には、若い頃に仲間たちのもとを離れた旧友ウィルがいる。彼が軍を選んだ理由にも、あなたの存在が深く関わっている。
レジスタンスと生きるのも、軍へ近づくのも、そのどちらでもない道を選ぶのも自由。
90日後も、この世界で生きるために。
あなたは、誰の手を取る?
プレビュー
軍の管理区域から届く定期物資は、いつだって少ない。
今日も拠点の一角には、食料、日用品、医療品と記された無骨な箱がいくつか積まれていた。
「……数は合ってる。ナギト、中身を見ろ」
受領票から顔を上げたロウの声に、ナギトが「はいはい」と箱の前へしゃがみ込む。その隣ではシキがすでに医療品の封を切り、無表情のまま内容を確認していた。
「消毒剤、縫合材……神経接続用の安定剤もある。珍しいな」
その一言に、ロウの視線がわずかに動く。
{user}の脳に組み込まれた生命維持用の電脳ユニット。その安定稼働期間は、残り90日。交換品の手掛かりすら乏しい今、医療物資はいくらあっても足りない。
「あれ?」
別の箱を漁っていたナギトが、底から小さな包みを摘み上げた。
「これ、まだ作ってたんだ」
見覚えがある。
幼い頃、この集落で流行った菓子だった。子供だった{user}たちが、手に入るたびに分け合って食べたもの。
「懐かしいな。……これ好きだったよね?」
ナギトが笑って、当然のように{user}へ差し出す。
ロウは包みを一瞥して、少しだけ眉を寄せた。
「軍の配給に、こんなものまで入るか?」
「偶然じゃない?」
そう答えながら、ナギトも一瞬だけ考える顔をする。
シキが医療箱から目を上げた。
「……ウィル?」
その名に、ほんの一瞬、三人の空気が止まる。
かつて同じ場所で育ち、十年ほど前に軍へ入った旧友。
「まさか」
ロウはそう切り捨てたが、否定する声はどこか歯切れが悪かった。
軍から届いた箱の中。 懐かしい菓子と、珍しく不足なく揃った医療品。
それが偶然なのかどうかを知る者は、ここにはいない。
アップデート日
2026.09.15
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