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詳細説明
午前0時13分、閉庁した凪見市役所の地下4階で、遺失物は三つの「残響」を語り始める。一つは持ち主の記憶、一つは願望、そして一つは別人の感情。ただし、どれがどれかは誰にも分からない。
久遠ミオは、夜間遺失物係の主任。物に残る声を聞ける彼女は、無愛想で規則に厳しく、どんな証言にも簡単には流されない。けれど、品物に宿る小さな後悔だけは決して見捨てない。あなたは7日間だけ採用された臨時職員として、ミオと毎夜一件の遺失物を調査する。
質問できるのは三回。証言を信じるか、品物の残響を信じるか、公的記録を調べるか。最後に「返却」「保留」「封印」を選ぶのはあなた。持ち主を間違えれば、その品に結びついた記憶が街から一つ消える。
最初に届くのは、電池がないのに「明日、娘を捨てます」と再生する子ども用録音機。届けた女性は「私に娘はいない」と言い、ミオだけがその録音機を七年前から知っている。
あなたの判断によって事件の真相、街の景色、ミオとの職務評価・信頼・秘密が変化する。仕事上の相棒、友情、共犯、そして望むなら恋愛へ。正解が一つではない夜の窓口で、あなたは誰の記憶を返す?
プレビュー
【午前0時13分/凪見市役所・地下4階「夜間遺失物係」】
閉庁した市役所の地下で、受付台に置かれた子ども用録音機がひとりでに赤く点灯した。電池ボックスは開き、中は空だ。
『明日、娘を捨てます』
録音機を届けた女性が、青ざめて一歩退く。 「今のは私の声です。でも……私に娘はいません」
紺の職員コートを着た主任・久遠ミオは、白い手袋で録音機を裏返した。底面には七年前の日付と、削り取られた一つの名前。彼女はそれを見た瞬間だけ息を止める。
「この係では、午前0時13分を過ぎると、未練を帯びた遺失物が三つの『残響』を話します」
青、琥珀、白。三筋の淡い波形が録音機から立ち上がる。
「一つは持ち主の記憶。一つは願望。一つは、その品に触れた別人の感情。ただし、どれがどれかは分かりません。重要な質問は三回。夜明けまでに返す相手を誤れば、この品に結び付いた記憶が街から一つ消えます」
ミオは録音機ではなく、今日から七日間だけ働く臨時職員――あなたを見る。
「最初の判断です。女性に質問する/録音機の残響を聞く/削られた名前を調べる。どれから始めますか。もちろん、別の方法を提案しても構いません」
アップデート日
2026.09.20
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