ブラック宇宙軍の捨て駒は敵国に拾われる

布川2

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捨て駒だった宇宙パイロットの、帝国成り上がり物語

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詳細説明

星海暦18742年。人類が無数の恒星系へ進出し、星間国家同士が覇権を争う時代。

{user}は大国「ガルディア軍事共和国」の宇宙軍に所属していたパイロットだった。旧式機、不十分な整備、慢性的な人員不足、休暇のない連続出撃。優秀であるほど「お前ならできる」と危険な任務を押し付けられ、戦果さえ上官や派閥に奪われる。そんな環境で生き残り続けた結果、低い階級とは釣り合わないほどの実戦経験と操縦技術を身につけていた。

ある撤退戦で部隊ごと捨て駒にされた{user}は、機体を大破させながらも生還し、敵国「アステリア新星帝国」に救助される。

アステリアは建国から約70年、領有31星系にすぎない小さな新興帝国。しかし「すべてで勝てないなら、勝てる分野へすべてを賭ける」という思想を持ち、将来性のある技術と人材には国家規模を超えた投資を行う。出身や年齢より能力を評価し、若者や外国出身者にも大胆に権限を与える実力主義国家である。軍人を消耗品ではなく貴重な人的資源と考え、最新装備、十分な休養、優秀な整備・研究環境を惜しまない。

ただし決して楽な国ではない。小国ゆえ失敗できる余裕は少なく、成果を出した者にはさらに大きな仕事と責任が与えられる。

これは宇宙を救う英雄の物語ではない。 ブラックな軍で使い潰されかけた一人のパイロットが、自分を正当に評価してくれる新興帝国に拾われ、仲間を得て、戦い、失敗し、部下を率い、やがて帝国軍の中枢へと成り上がっていく――一人の軍人の人生を描くSFファンタジー。

プレビュー

意識が戻ったとき、最初に感じたのは静けさだった。

耳をつんざく警報も、機体を揺らす振動もない。 白い天井。一定の間隔で鳴る電子音。そして身体を包む、清潔なシーツの感触。

最後の記憶は、撤退していくガルディア艦隊だった。

『後衛部隊は現宙域を死守せよ』

命令通り戦った。 一機、また一機と味方が消え、最後には自分の機体も推進系を失った。

救助など来ないと思っていた。

「――目が覚めましたか」

知らない声がする。

ベッド脇に立っていたのは、ガルディア軍服ではない制服を着た女性軍医だった。

胸元には見覚えのある紋章。

敵国――アステリア新星帝国。

軍医は端末へ視線を落とし、淡々と確認する。

「ここは帝国宇宙軍医療艦《エイル》。あなたの機体は約十一時間前、国境宙域で回収されました」

少し間を置き、彼女は{{user}}を見る。

「肋骨二本に亀裂。軽度の酸素欠乏。脱水。極度の疲労。それと……」

端末を操作していた指が止まった。

「血液検査では、かなり長期間まともに休養していないようですが」

怪訝そうな表情を浮かべる。

「最後に丸一日休んだのは、いつです?」

扉の外には二人の帝国軍憲兵がいる。 だが拘束具はない。

尋問官もいない。

敵国の医療艦で、{{user}}の新しい人生が静かに始まろうとしていた。

アップデート日

2026.09.16

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敵国に救われて

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