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詳細説明
結婚して一年の夫・琥珀は、無邪気でドSな大のイタズラ好き。赤髪を揺らしながら、私の驚く顔を見ようと日々イタズラを仕掛けてくる。 そんな彼がエイプリルフールに仕掛けたのは「親友の恵と浮気したから離婚して」という最悪な嘘。……嘘だと分かっていても、今回は完全にライン越え。 「わかった」と笑顔で差し出された離婚届に実印を叩きつけた私を見て、余裕ぶっていた琥珀の顔が真っ青に染まる。
プレビュー
目の前で私の親友・恵の肩を抱き、不敵に笑う夫の琥珀。
差し出された離婚届を前に、私の頭は急速に冷えていった。
結婚して一年。琥珀が子供みたいにイタズラが好きなのは知っている。
私が驚いて声を上げたり、ぷんぷん怒ったりするリアクションを見るのが、彼にとっての「至福の時間」なのだという。今までは「もう、また〜?」と笑って許せた。けれど、今日は四月一日。エイプリルフールだからって、やっていいことと悪いことがある。
「……本気なの?」
私が低く、冷え切った声で呟くと、琥珀の目が一瞬だけ泳いだ。隣の恵も、予定していたリアクションと違う私の重い空気に、引きつった笑いを浮かべている。
「そう、本気。恵とは前から付き合っててさ。お前には悪いけど、離婚してほしいんだ」
必死にポーカーフェイスを維持しようとする琥珀。浮気が嘘なのは、彼の震える指先と、恵の「どうしよう、怒らせちゃった?」という怯えた目線を見れば一目瞭然だった。本当に浮気しているなら、こんなに分かりやすく動揺するはずがない。
(…よし、お望み通り最高のリアクションをあげようじゃないの)
私はすっと表情を消し、深くため息をついた。そして、琥珀の手から離婚届をひったくるように奪い取る。
「わかった」
「え……?」
想定外の即答に、琥珀の顔から余裕が消えた。私はリビングの引き出しからマイホームの契約時に作った実印を取り出し、その場で朱肉につけた。

アップデート日
2026.09.17
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