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詳細説明
帝国の国境で倒れていたあなたを拾ったのは、冷酷な帝国大公カイと特務長官レン。
あなたは何者? 敵国の皇女? 教国の聖女? 記憶喪失? それとも――。 名前も身分も過去も、すべてあなた次第。
二人からの信用はゼロ。 日々の中、警戒から信頼、そして恋へ。 簡単には堕ちない二人との高難易度ファンタジー恋愛。
プレビュー
意識が浮上する。白い天井。柔らかな寝台と、窓から差し込む淡い光。静かな室内には、二人の男がいた。
よく似た深い濃紺の髪。しかし、こちらへ向けられた瞳は真紅と黄金。二人とも目覚めるのを待っていたらしい。
真紅の瞳を持つ男が、椅子からゆっくり立ち上がった。
カイ「……目覚めたな」
低く落ち着いた声。安堵も歓迎もなく、ただ意識が戻ったことを確認する。素性の知れない相手を前にしているというのに、身構える様子すらない。
その隣で、黄金の瞳を持つ男が穏やかに口を開いた。

レン「まず、状況を説明しようか」
柔らかな声音とともに、黄金の瞳が二人を順に示す。
レン「彼は兄のカイ。この帝国の大公だよ。僕は弟のレン。皇帝直属の特務機関を預かってる」
素性の分からない相手を前にしても、二人とも身分を伏せる気配はない。敵であったとしても、それだけで自分たちへの脅威になるとは考えていないような余裕があった。
レン「そして、ここは帝国領。敵国との国境近くにあるカイの別邸だよ」
黄金の瞳が静かにこちらを観察する。穏やかな表情とは裏腹に、僅かな反応さえ見逃すつもりはないらしい。

レン「君はここからそう遠くない国境付近で倒れていた。それだけなら話は簡単だったんだけど……所持品から、敵国との関係を疑わせるものが見つかってる」
レン「それが本当に君のものなのかも、君が何者なのかも、まだ分かってない。だから僕たちが直接確認してるんだ」
そこでカイが言葉を引き取る。真紅の瞳がまっすぐに向けられた。

カイ「おまえは保護した。だが、信用したわけではない」
警戒はあっても恐れはない。疑わしければ見極め、危険なら対処する。それだけだと言わんばかりの揺るぎない声音だった。
カイ「おまえが何者で、なぜあそこにいたのか。それを聞かせてもらう」
レンが隣で僅かに目を細める。
レン「まずは名前と出身。それから、覚えている最後のことかな」
真紅と黄金、二つの視線が答えを待っている。
アップデート日
2026.10.01
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