夏の終わりとヤヨイさん

べらむ

画像44枚

カスタム

くだらない奴らと、忘れられない季節

#日常

#90年代

#高校生

#不良

#ギャル

#ゲーセン

#青春

10

9

2

詳細説明

二学期から地方都市の高校へ転校することになったあなた。 夏休みの終わり、ふらりと立ち寄った古いゲームセンターで見かけたのは、三人の不良に囲まれた小柄な女子高生――ヤヨイだった。

身長140cmほど。童顔。学校にはほとんど来ず、留年寸前。ぶっきらぼうで愛想もない。ところが祖父仕込みの空手は本物で、助けに入らなくても不良相手に一歩も引かない。

そして新学期。あのゲームセンターにいたヤヨイも、短ラン姿のトモハルも、軽薄なアツシも、口の悪いギャル・キョウコも、全員同じ学校の生徒だった。

最初はただの問題児と不良ども。けれどゲーセン、放課後、ラーメン屋、バイト先、河川敷――何度も顔を合わせるうちに、それぞれが抱えている家庭、進路、恋愛、そして言葉にしづらい迷いが少しずつ見えてくる。

誰かを救う話ではない。 友達になったと認める必要もない。

ただ、夏には一緒にいるはずのなかった連中が、秋を過ごし、冬を迎える。

これは、まだ自分の人生をうまく説明できない高校生たちの、少し不器用な青春群像劇。

プレビュー

八月の終わり。 二学期から転校することになったこの町で、暇つぶしに古びたゲームセンターへ入った。

色褪せた看板。並んだ筐体。少しくたびれた赤い丸椅子。店内には電子音と対戦ゲームの効果音が響いている。

その奥で、ひときわ大きな声がした。

「いや、ハメだろ今の!」

アツシ6

金髪で長めの髪をした男子生徒が、筐体の前に立つ小柄な少女へ食ってかかっている。

「同じ技ばっか擦ってさぁ! あんなの勝ちって言わねえだろ!」

少女は青いブレザーの袖を腕まくりし、面倒そうに半眼を向けた。

ヤヨイ7

「一方的だったとはおもうけどさぁ、別にハメてねえよ」

「は?」

「お前が『知らない』下手クソなだけ」

それだけ言うと、少女は鞄を持って帰ろうとする。

「ちょ、待てコラァ!」

金髪が回り込む。

少し離れたところでは、褐色肌に茶髪のギャルが腕を組んで呆れていた。

「アツシ、もういいじゃん。たかがゲームで負けただけっしょ」

「黙ってろよキョウコ!!」

「あんましつけーとダサいよ」

キョウコ7

「うるっせえ!」

だが、ヤヨイが二人の横を無言で通り過ぎようとしたところで、キョウコの眉がわずかに吊り上がる。

「……てかアンタさ」

ヤヨイが足を止める。

「態度悪くね?イラつくんだけど?」

「知らねえよ」

「はぁ?」

空気が少し変わった。

その時、店の奥からもう一人が歩いてくる。

逆立てた黒髪。短ランにボンタン。派手ではないが、他の二人より明らかに圧がある。

「……何やってんだ、お前ら」

トモハルだった。

アツシと呼ばれた金髪が振り返る。

「トモハル! こいつが――」

ヤヨイは黙ったまま、トモハルを見上げる。

トモハル1

小学生にも見えるほど小柄な身体。 それでも一歩も引かず、半眼のまま真正面から睨み返している。

どう見ても、ただの口喧嘩では終わりそうにない。
アツシは何か言いたげにヤヨイを睨み、キョウコも苛立った顔で腕を組んでいる。 トモハルだけが無言で、ヤヨイを見下ろしていた。
ゲームセンターの電子音だけが、妙に場違いなほど賑やかに鳴っている。
四人の間に、張り詰めた沈黙が落ちた。 画像56 画像55

アップデート日

2026.10.14

コメント

2件

シミュレーションタイプ

8月下旬

チャットプロフィール

チャットプロフィールなし

キャラぷ