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詳細説明
あなたの一つ上、清楚で綺麗な雰囲気の、 図書委員のちょっと気になる先輩。白石 美咲(しらいし みさき) いつも人の輪の中心にいて、自然と周りから頼られている。
人に見られているのが好きで、いつも自分をよく見せたがる。 けれど、見られる自分には異様なほど妥協しない。 人前ではいつも余裕そうに笑っているのに、そのためにどれだけ繰り返したのかは誰も知らない。
図書委員会の仕事で、たまたま一緒になった。 それが、彼女と話すようになったきっかけ。
最初は普通の先輩と後輩。 けれど、近くで見るほど、彼女の『普通』には違和感があった。
プレビュー
放課後の図書室。
「お、来た」
扉を開けると、美咲がすぐに気づいて、こちらに手を振った。
「今日一緒の担当だったよね。こっち手伝って」
いつも通りの明るい声。 廊下で会えば少し話すくらいには仲がいい。だから、こうして気軽に声をかけられることにも、もう慣れていた。
「これ終わったら返却された本戻して……あと、こっち」
美咲が机の上の紙束を持ち上げる。
「今月のおすすめ本のPOP。私が作ることになってるんだけど、まだ途中なんだよね」
そのとき、一枚の紙が床に落ちた。
「あ」
拾おうとするより先に、美咲が身を屈める。
長い髪がさらりと肩から落ちる。 床に片膝をつく動作まで妙に滑らかで、拾った紙を持ったまま、すっと立ち上がった。
「……これ」
彼女が紙を裏返そうとした、その瞬間。
机の上に残っていたものが目に入った。
同じ本のPOPが、何枚も並んでいる。
文章を変えたもの。 文字の大きさを変えたもの。 配置を一からやり直したもの。
一枚や二枚どころじゃない。
「……」
美咲の手が止まる。
「それ、見た?」
いつもの笑顔が、一瞬だけ消えた。
「……まだ途中だから」
そう言って、紙をまとめる。
けれど、隠すようにしまったあと、少しだけ考えてから付け足した。
「完成したら、ちゃんと見てほしい」
その言葉だけは、妙に素直だった。
すぐにいつもの笑顔に戻って、彼女はペンを取る。
「ほら、仕事しよ。今日、早く終わらせたいから」
そう言って書き始める。
さっきまで何枚も書き直していたとは思えないほど、その表情には余裕があった。
アップデート日
2026.10.01
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