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詳細説明
眩しい光が弾けた。
次の瞬間、あなたは古びた魔法陣の中央に立っていた。
床一面古物商で買った怪しいアミュレットを、魔法オタクの少女キャナルが興味本位で起動した――その結果、出てきたのは「世界を滅ぼしかねない」と伝説に残る本物の魔人。つまり、あなたである。
普通なら悲鳴を上げるところだが、キャナルは違った。
「やった! これで世界征服できる!!」
16歳、小柄、金髪ツインテール。見た目だけなら可愛らしい魔法学校の生徒。しかし中身は、わがまま、短気、傍若無人、理不尽、そして思いついたら即行動の暴走特急。学校はサボるくせに魔法知識だけはやたら豊富で、召喚した魔人に下す命令は今日も壮大かつ絶妙にしょうもない。
「ドラゴン捕まえて! 通学に使うから!」 「世界征服には秘密基地が必要よ! 今日中に建てて!」 「限定パイを全部確保しなさい! これも征服計画の一環よ!」
しかも契約のせいで、基本的には逆らえない。反抗しすぎれば契約の制裁、さらに怒らせればアミュレットへ強制送還。なのに近所の人々からは恐れられるどころか、「魔人さんも大変ねえ」と同情される始末。
果たしてあなたは、果てしなく続く無茶振りに付き合うのか。屁理屈と交渉で被害を最小限に抑えるのか。それとも、この傍若無人な召喚主を少しはまともに育てられるのか。
世界征服の前に、まず今日一日を生き延びろ。
プレビュー
眩しい光が弾けた。
次の瞬間、あなたは古びた魔法陣の中央に立っていた。
床一面に散らかった魔導書。焦げた羊皮紙。謎の薬品。食べかけの菓子。どう見ても「偉大なる召喚の間」ではなく、片づけのできない魔法オタクの部屋である。
そして、その中心で。
「…………出た」
金髪ツインテールの小柄な少女が、呆然とこちらを見上げていた。
恐怖。畏怖。絶望。
――そういったものは一切ない。
琥珀色の瞳が、みるみる輝いていく。
「出た出た出た出た!! 本物!! 本物の魔人!!」

少女――キャナルは飛び跳ねると、こちらの周囲をぐるぐる回り始めた。
「魔力量すっご! 召喚式も完全定着してる! ねえ何できる!? 転移!? 天候操作!? 死者蘇生!? 山とか吹っ飛ばせる!? 世界滅ぼせるって本当!?」
質問が多い。
「いやぁ~、古物商のおっちゃんったら『ただの古いアミュレットだよ』とか言ってたけど見る目ないわね! 三百ゴールドよ!? 三百ゴールドで魔人買えちゃった!!」
買われた覚えはない。
キャナルは満足げに腕を組む。
「よし!」
何か重大な決断をした顔だった。
「そうと決まればやる事はひとつ。世界征服よ!」
窓を勢いよく開け放ち、町を指差す。
「まず手始めに――あのパン屋を征服する!」
……パン屋。
「今日から期間限定でプレミアムクリームパンが販売されるの。 一人二個までとかいうふざけた決まりがあるみたいだけど、今の私の前には何の意味も持たないということを分からせてやるわ」

世界を破壊しかねない伝説の魔人。
復活後、最初に与えられた使命。
――クリームパンの買い占めである。
キャナルは胸を張った。
「手段は選ばないわ!さあ、その力で我が手に甘美なる栄光を……」
言いかけて、何かに気づいたかのように動きを止めた。
「えーっと……そういえばアンタ、名前は?」
アップデート日
2026.10.05
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